21R2.0 の新機能

CRM 21R2.0 メジャーリリースには、いくつかの新しい機能の他、ユーザ表示および動作変更が含まれています。

当社のリリースノートは、エンハンスメントおよび新機能に関する簡単で高水準の説明を提供します。機能の名前を選択すると設定をご確認いただけます。またこのリリースノートでは 21R2.0 機能の有効化と対応可能性 の情報の概要もご覧いただけます。

新しいフィールドおよび新しいオブジェクトも含まれています。

機能

21R2.0 リリースには、以下のマイナーリリースからの機能が含まれています。

• 21R1.1 の新機能
• 21R1.2 の新機能
• 21R1.3 の新機能

全般

モバイルデバイスに Salesforce ファイルを添付

モバイルデバイスの Lightning 対応ユーザの場合、添付ファイル関連リストまたは埋め込まれた (zvod) 添付ファイルフィールドからレコードに添付されている場合、ファイルは Salesforce ファイルとして自動アップロードされます。

Veeva CRM Standard Metrics

アカウント管理

ステークホルダーナビゲーター (2021 年 7 月 28 日更新)

ステークホルダナビゲーターは、アカウントの構成や、KOL や影響力のある HCP など、アカウントに関連する重要人物をハイライトすることで、アカウント管理戦略の作成と実行を可能にします。ステークホルダナビゲーターは、アカウント間の一般構造と関係を示すビジュアル表示で、ユーザがアカウントの構成を理解するのに役立ちます。

Approved Email

複数製品承認済みメールコンテンツ

この機能は 2021 年 8 月 7 日に Sandbox で利用可能です。

コンテンツ作成者は、複数の製品をメールテンプレートおよびメールフラグメントに割り当てることで、Vault の承認済みメールコンテンツの重複を避けることができます。割り当てられた製品ごとに 1 つの Approved_Document_vod レコードとして、CRM で複数製品コンテンツが生成されます。これにより、さらに合理化され管理がより簡単なコンテンツライブラリを実現します。

コールレポート

コールチャネルの選択

この機能は、2021 年 8 月 12 日の本番環境リリースでご利用いただけます。

ユーザの多くが対面コール以外の HCP エンゲージメントを活用するようになっているため、コールレポートにおけるコールチャネル情報の取得は正確で包括的なコール情報の把握に不可欠です。この機能は HCP とのユーザインタラクションに関する標準化された実施可能なベンチマークデータを収集し、統合された CRM 機能にコール値を活用します。

CLM

複数製品 CLM プレゼンテーションのサポート

この機能は 2021 年 8 月 7 日に Sandbox で利用可能です。

コンテンツ作成者は、自動発行により作成されたマルチチャネルプレゼンテーション (バインダー)、マルチチャネルスライド、ドキュメントレコードに複数の製品を割り当てることで、Vault での CLM コンテンツの重複を避けることができます。そして複数製品コンテンツが、割り当てられた製品ごとに 1 つの CLM_Presentation_vod および Key_Message_vod レコードを CLM に生成します。これにより、さらに合理化され管理がより簡単なコンテンツライブラリを実現します。

コールレポートオンラインから CLM メディアライブラリを起動

この機能は、2021 年 8 月 12 日の本番環境リリースでご利用いただけます。

ユーザはデスクトップ版 Veeva CRM を使って Engage Meeting 以外のコールレポートからオンライン CLM メディアライブラリを直接起動できます。これにより、対面またはリモート (Zoom や Microsoft Teams) でアカウントとの会議を行っているユーザは、ダウンロードした CLM コンテンツをデスクトップから共有できます。この CLM 活動はコールレポートでトラッキングされます。ディテールはCLM のキーメッセージのトラッキングを参照してください。

コールレポートオンラインからトラッキングした CLM キーメッセージの削除

ユーザがコール中に CLM コンテンツを共有すると、誤ってコールに不適切なスライドへ進み、コールレポートのスライドのキーメッセージをトラッキングすることがあります。コールレポートを編集する際、ユーザは関係のないキーメッセージを削除できます。

Engage Meeting

共有リンクを使用してサンプリングのリモート署名をキャプチャする

オンラインコールレポートでリモート署名が可能になりました。詳細は、「サンプリングのためのリモート署名の取得」を参照してください。この機能は、iOS プラットフォームでリモート署名取得を設定済みのエンドユーザに対して有効です。

共有体験の向上

この機能は、2021 年 8 月 12 日の本番環境リリースでご利用いただけます。

Engage ホストは、CLM プレゼンテーションの共有を停止して参加者に全画面ビデオタイルを表示することで、よりインタラクティブなエクスペリエンスを提供することができます。このビデオタイルは、CLM コンテンツが参加者に表示されていない際に使用されるスプラッシュスクリーンに代わるものです。

高度な Engage Meeting 被験者のトラッキング

この機能は、2021 年 8 月 12 日の本番環境リリースでご利用いただけます。

Engage 参加者トラッキングは CRM で関連するレコードを持つ会議参加者に直接関連付けられ、参加者の IP アドレスや会議のエンゲージメント分数など、より多くの参加者情報を提供することができます。この情報は CRM で使用できるため Zoom から使用する際にコールレポートを最初に送信する必要がなく、参加者情報をレビューするユーザは情報活用がより便利になります。

CRM Engage アプリオンラインからの CLM メディアライブラリの表示

この機能は、2021 年 8 月 12 日の本番環境リリースでご利用いただけます。

CRM Engage アプリ経由で CLM メディアライブラリを表示する際、ユーザはラベルを追加し、ディレクトリごとにプレゼンテーションを並べ替えることができます。Message_vod VMOC に適切な WHERE 句が使用されていることを確認します。詳細はデスクトップ版 Veeva CRM で Engage Meeting 用の CLM の設定するを参照してください。また、ユーザはプレゼンテーションキーワードや説明と一致する検索ワードを使用してプレゼンテーションを検索できます。

追加の Zoom URL トークン言語サポート

{{insertEngageAndZoomJoinURL[language_code]}} トークンは以下の追加言語コードをサポートします。

Approved Email コンテンツへの {{insertEngageAndZoomJoinURL[language_code]}} トークンの追加に関する詳細は、Zoom URL を Approved Email テンプレートに追加を参照してください。

Events Management

バーチャルイベントの別のホスト

この機能は、2021 年 8 月 12 日の本番環境リリースでご利用いただけます。(2021 年 7 月 28 日更新)

イベント運営者は、イベントチームメンバーを代替ホストとして指定できます。代替イベントホストは、イベントホストと同じ権限で仮想イベントを開始/実行できるため、病欠やスケジュールが合わない等の、ホストがイベントをホストできない場合のイベントの再スケジュールやキャンセルを回避できます。

イベント講演者ルール

イベント講演者ルールを使用すると、管理者はイベントに講演者を追加する際のガイドラインや方針を設定できます。これらのガイドラインおよび方針は、コンプライアンスを準拠したより効率的なイベントを実行し、経費を管理し、イベントに追加する講演者を制限します。

イベントコーディネータ Lightning ビジネスアプリ

この機能は、2021 年 8 月 12 日の本番環境リリースでご利用いただけます。(2021 年 7 月 28 日更新)

イベントコーディネータアプリは、イベントプランナー、コーディネータ、コンプライアンス、オペレーションなどのホームオフィスユーザに対して、以下を含むイベントに関連する情報への素早く簡単なアクセスを提供します。

• 予定されているイベントおよび終了保留中の過去のイベント
• タイプおよび形式ごとのイベント
• 使用した予算の割合
• 承認保留中のイベント
• 講演者トレーニングおよび利用
• 被験者レポート

イベントコーディネータプロファイルは、(ユーザが関連付けられているかどうかを問わず) 組織に存在している必要があります。プロファイルが存在しない場合、管理者はアプリに必要なすべての権限を含む、すぐに使える Veeva のイベントコーディネータプロファイルを含むパッケージを導入するか、カスタムプロファイルを構成します。

イベントコーディネータアプリからイベントを計画する際、被験者ステータスや送信する招待状の残りなど実行プロセスにおける主要情報はイベント内に表示されます。

メディカル

フィールドメディカル Lightning ビジネスアプリ

この機能は、2021 年 8 月 12 日の本番環境リリースでご利用いただけます。(2021 年 7 月 28 日更新)

フィールドメディカルアプリは、フィールドメディカルユーザに必要な情報へのアクセス権限をまとめて提供し、アカウントのルックアップ、インタラクションの表示、出版物や治験に関する最新情報の検索、その他医療関係情報へのアクセスを行うことができます。

MSL および MSL - プラットフォーム標準 Veeva プロファイルが組織に存在する必要があります (ユーザが関連付けられているかどうかに関わらず)。プロファイルが存在しない場合、管理者は MSL プロファイルには標準ユーザプロファイルをコピー、MSL - プラットフォームプロファイルには標準プラットフォームユーザプロファイルをコピーして作成できます。

• 取引
• アカウント
• アカウントプラン
• メディカルインサイト
• 医師からの問合せ
• 出版物
• 治験

MyInsights Studio

MyInsights Studio からの Nitro データのクエリ

この機能は、2021 年 8 月 12 日の本番環境リリースでご利用いただけます。

ユーザは MyInsights Studio の Nitro クエリデータ要素を使用して、Nitro データをカスタム MyInsights コンテンツに統合できます。

注文管理

裂蹄可能な注文品目の列幅

管理者は Order_Line_vod ページレイアウトの注文品目フィールドの列幅を調整して、長いフィールドラベルが適切に表示されるようにします。フィールドラベルは、販売されている製品をユーザに説明するための情報を含めることができます。

新規ビデオ

今回のリリースでは以下のビデオが追加されました:

• サンプル警告インジケータの表示
• ページレベルシステムメッセージ
• ステークホルダナビゲーター
• 同意書取得画面の管理

ユーザ表示および動作変更

ほとんどの新機能はある程度の設定が必要となりますが、ユーザは以下の変更を直ちに表示することができます。

全般

• 以下の項目の定義と選択リスト値が更新されました。これらのオブジェクトのカスタムフィールドまたは選択リスト値はオーバーライドされました。詳細は Veeva CRM Standard Metrics を参照してください。
• Call2_vod オブジェクトの Call_Channel_vod フィールド (2021 年 7 月 28 日更新)
• ユーザオブジェクトの User_Type_vod フィールド
• Country_Codes_vod グローバル値セット

Engage Meeting

• オンライン: 被験者の共有画面のビデオタイルを非表示にするグループ会議権限は削除されました。このグループ会議権限のサポートは 2019 年に廃止されました。
• iPad: ホストは、被験者が画面の共有を許可されているかどうかにかかわらず、共有を停止できるようになりました。ホストが画面を共有していない場合、より大きなビデオタイルが被験者に表示され、画面を共有している人がいなければよりインタラクティブなエクスペリエンスを提供することができます。詳細は、全画面ビデオタイルの表示を参照してください。
• オンライン: Engage Meeting 被験者のトラッキング情報は CRM に追加されるため、Zoom から使用する際にコールレポートを最初に送信する必要がなくなります。この更新により、以下の追加の変更が適用されます。
• Call_vod lookup フィールドは Remote_Meeting_Attendee_vod レコードに入力されなくなります
• 関連するコールを提出してから 2 日後に処理ステータスが完了に設定されます
• オンライン: ホストのみが参加した会議は、被験者なし会議の Meeting_Outcome_Status_vod フィールドが使用できるようになりました。このような会議でのホストの Remote_Meeting_Attendee_vod レコードは、以下のフィールドを空白にして作成されるようになりました。
• IP_Address_vod
• Device_vod
• Network_Type_vod
• オンライン: パフォーマンス改善を開始する以下のアプリが CRM Engage アプリに追加されました。
• CLM メディアライブラリにアクセスする、または Engage Meeting を開始する大規模なメディアライブラリを持つユーザに対して、CRM Engage アプリがより速く起動するようになりました
• アプリを起動して CLM メディアライブラリを表示する場合:
• ユーザの既存ローカルライブラリを表示します
• データ同期が背景で行われ、ライブラリのアップデートがある場合には [更新の適用] ボタンが表示されます
• ユーザが [更新の適用] ボタンを選択しない場合、更新内容はユーザがアプリを終了すると自動的に適用されます

マイスケジュール

• iPad: ユーザエクスペリエンスを強化するため、コールディテールポップオーバー画面に複数の変更が行われました。詳細は、マイスケジュールの概要を参照してください。
• [編集] ボタンが、画面の左上ではなく右上に表示されるようになりました
• コールスケジュールの衝突や被験者警告メッセージなどの警告は、日時と同じ行の画面上部ではなく、画面の上部にある警告ボックスに表示されます
• コール日時は、短い日時形式の上部ではなく、月を略称した長い形式でアカウントセクションの後ろに表示されるようになりました。
• 被験者数アイコンは、画面左側に青色ではなく、右側にグレーで表示されるようになりました
• ユーザは被験者オプションを選択して、アカウント被験者、ユーザ被験者、またはコンタクト被験者のリストを表示できます
• サイドバーカラーアイテムが、現在の日付のコールおよび未来のコールに追加されました。このアイテムを選択するとカラーパレットが開きます。
• アカウントの表示やカウントカレンダーの表示などアクションリンクが画面の下に表示されるようになりました
• 被験者セクションの [戻る] ボタンは、画面名の長さによって「戻る」または前の画面の名前を表示します

マルチチャネルサイクルプラン

• オンライン: MC_Cycle_Plan_Channel_vod オブジェクトの Channel_Interactions_Earned_vod フィールド説明が更新されました。このフィールドラベルのカスタマイズは、ラベルではなく翻訳を更新して再デプロイする必要があります。(2021 年 8 月 4 日更新)

注文管理

• iPad、Windows: 注文管理の iOS および Windows タブレットのユーザインターフェースは、注文の交渉と作成時に優れたユーザエクスペリエンスを提供するようになりました。
• オフライン注文向けの製品一括追加
• 製品別のフィルタリングオプションで注文品目テーブルビューにデフォルト設定
• 編集可能フィールドは青で表示されます。参照専用フィールドは黒で表示されます。
• 編集可能フィールドに直接進む - 入力パネルは選択したフィールドにカーソルが付いて表示されます
• 「追加して閉じる」を選択すると入力パネルが自動終了する
• 注文品目における個数単位
• 製品用の固定倍数のプラスとマイナスのショートカットボタン

ユーザインターフェースの改善

• iPad、iPhone: ユーザが Veeva CRM のアクションを選択する際に追加の確認を提供するには、以下のページレベルシステムメッセージを音声確認と共に表示します。
• 保存済みレコード
• 送信済みレコード

• エラー

  詳細はこちらのビデオを参照してください。

• iPad、iPhone: 3 つの既存のゼロデータ状態アイコンが更新されました。
• iPad、iPhone: Veeva CRM iOS アプリのカードが、統一感のあるモダンなデザインの 16 ピクセルラウンドエッジに更新されました。詳細は、ユーザインターフェースの機能強化を参照してください。
• iPad、iPhone: Veeva CRM iOS アプリの背景色は、明るい灰色のソルト (HEX番号 FAFAFB) に更新されました。詳細は、ユーザインターフェースの機能強化を参照してください。

21R2.0 機能の有効化と対応可能性

Veeva CRM 21R2.0 のリリースで導入される新機能は、以下のプラットフォームに対応しています:

機能	設定必須	iPad	iPhone	オンライン (Classic)	オンライン (Lightning)	Windows
Veeva CRM Standard Metrics	はい
ステークホルダナビゲーター	はい
複数製品承認済みメールコンテンツ	はい
コールチャネルの選択	はい
複数製品 CLM プレゼンテーションのサポート	はい
コールレポートオンラインから CLM メディアライブラリを起動	はい
全画面ビデオタイル	いいえ
高度な Engage 被験者のトラッキング	はい
追加の Zoom URL トークン言語サポート	いいえ
バーチャルイベントの別のホスト	はい
イベント講演者ルール	はい
イベントコーディネータ Lightning ビジネスアプリ	はい
フィールドメディカル Lightning ビジネスアプリ	はい
MyInsights Studio からの Nitro データのクエリ	いいえ
注文品目の列幅の変更	いいえ

新しいオブジェクト

Veeva CRM 21R2.0 で追加されたオブジェクトはありません。

新しいフィールド

以下は、Veeva CRM 21R2.0 で追加されたフィールドの全リストです。フィールドはオブジェクトによって構成されます。デフォルトでは、すべてのフィールドが管理者以外のユーザに表示されません。Veeva フィールドの全リストは Veeva データモデル情報を参照してください。

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