CLM に Vault の自動発行を使用

CLM の自動発行 (旧単一ドキュメントの発行) により、Vault コンテンツ作成者は CRM 固有のメタデータを元のドキュメントに直接入力して、ドキュメントを CLM で使用可能にすることができます。そして Vault は CLM に必要な配布パッケージを自動生成します。これにより、個別のマルチチャネルバインダーおよびマルチチャネルスライドを個別に作成・管理する必要がなくなります。CLM の自動発行は、PowerPoint™、PDF、Word™、およびビデオファイルをサポートしています。

Vault で CLM コンテンツの自動発行を使用すると複数のメリットがあります。

  • ドキュメント属性の一元管理
  • 単一の Vault ドキュメントから CRM コンテンツパッケージの管理を合理化するため、同じドキュメントセットを個別に管理する必要がなくなります
  • すべてのドキュメント状態を単一のライフライクルにまとめます

特記事項

  • 自動発行は、.png または .jpeg のファイル拡張子で埋め込まれた画像のみに対応します
  • 自動発行は、Vault の CRM レンディション設定を使用した PowerPoint プレゼンテーションのスライドタイトルと採番をサポートしています

Vault の CRM レンディションを CLM の自動発行に設定

CRM レンディション設定レコードは、Veeva CRM の CLM メディアライブラリでエンドユーザにプレゼンテーションを表示する方法を定義します。Vault 管理者は、ドキュメントタイプおよびファイルタイプごとにデフォルト CRM レンディションを定義します。Vault 管理者がドキュメントプロパティの CRM へ公開 CRM (CLM) (clm_content__v) フィールドを True に設定すると、システムは背景で CRM に適切なコンテンツおよびメタデータを生成します。デフォルト CRM レンディション設定の設定に関する詳細は、CRM レンディション設定の作成をご覧ください。レンディションに関する詳細は、レンディションでの作業をご覧ください。

コンテンツ作成者は、Vault でドキュメントを作成する際に CRM レンディション上書き (crm_rendition_override__v) フィールドを入力して、ドキュメントタイプおよびファイルタイプにデフォルトのレンディション設定を上書きできます。コンテンツ作成者がドキュメントを保存すると、Vault はデフォルトに代わって選択されたレンディション設定に基づいて配布パッケージを生成します。CRM レンディション上書きフィールドに関する詳細は、Vault ヘルプの CRM レンディション上書きをご覧ください。

例えば、CLM メディアプレーヤーを使用してスライドレベルを追跡できるようにするため、フィールドメディカル > スライドドキュメントとしてアップロードした PowerPoint ファイルのデフォルトレンディション設定はマルチチャネルスライドプレゼンテーションになります。しかしながら一部の PowerPoint ファイルには、プレゼンテーションのメッセージに関する埋め込みビデオやアニメーションが含まれています。CLM メディアライブラリから起動した際にビデオやアニメーションが保持されているようにするため、コンテンツ作成者は PowerPoint ファイルを Vault にアップロードする際、CRM レンディション上書きフィールドに PowerPoint プレゼンテーションを選択できます。これによりユーザは、コンテンツを CLM メディアプレーヤーではなくデバイスの PowerPoint アプリで開始できます。詳細はCLM での PowerPoint プレゼンテーションの表示を参照してください。

不適切な CRM レンディション上書き値がドキュメントに入力されている場合 (PowerPoint ファイルのシングルスライドビデオなど)、Vault は配布パッケージを生成しません。CRM レンディション上書き値の更新がドキュメントへの変更のみの場合、Vault はドキュメント保存時に配布パッケージを再生成しません。レンディションを更新するには、ユーザは CRM (CLM) フィールドへ発行を「はい」に更新できます。Vault は更新済みの CRM レンディション上書き値を使用してドキュメントを再処理します。

CRM を CLM の自動発行に設定

  1. CRM の CLM 管理コンソールタブに進みます。
  2. Vault 認証情報を作成または編集する際、接続タイプに単一ドキュメントまたはすべてを選択します。
  3. Vault 接続管理セクションで [マップを表示] をクリックします。
  4. CRM と Vault の比較を選択して、自動発行に有効化されているドキュメントタイプに正しいフィールドがマッピングされていることを検証します。
  5. 同期を選択します。