24R1.0 の新機能
CRM 24R1.0 マイナーリリースには、複数の新機能とユーザ表示および動作変更が含まれています。
当社のリリースノートは、エンハンスメントおよび新機能に関する簡単で高水準の説明を提供します。機能の名前を選択すると設定をご確認いただけます。またこのリリースノートでは、24R1.0 機能の有効化と対応可能性の情報の概要もご覧いただけます。
機能
Sandbox org の Engage および CRM デスクトップ機能を使用するには、追加設定が必要です。Sandbox org が作成またはリフレッシュされたら、設定更新をリクエストするサポートチケットを作成してください。こちらの指示に従ってください。
24R1.0 リリースには、以下のマイナーリリースからの機能が含まれています。
アカウント
HCP の名前に、Doctor や MD などの資格情報や敬称を含めることが望ましい場合もあります。既定では、HCP のアカウントレコードに登録された姓と名のみが表示されます。管理者はアカウントの表示名の形式を定義して、HCP の名前を適切な形で表示することができます。
Approved Email
メールビルダは、エンドユーザが Approved Email を作成する際のガイドを提供するメールを作成するための新しい方法です。メールビルダのグリッドはテンプレートに関連付けられており、ユーザは承認済みのテキストブロックからメールの件名、挨拶文、段落、ドキュメントセクションを選択することができます。
組織が「大量のメールを送信するメール送信者を対象とした業界のガイドライン」に準拠できるように、Approved Email ではワンクリック購読解除が既定で有効になっています。メール受領者は、メールアプリを離れることなく、ワンクリックで同じコンテンツタイプまたは製品を含む今後のメールの購読を解除できます。
Approved Email コンテンツを表示しないようにする
コンテンツ作成者は Approved Email コンテンツを非表示としてマークすることで、ユーザがメールを作成する際に選択するオプションとして特定のメールテンプレートとメールフラグメントがユーザに表示されないようにすることができます。非表示としてマークされたメールテンプレートおよびメールフラグメントは、直接アクセス (たとえば、メールの送信や動的コンテンツの共有のために CLM から起動した場合、または推奨されるメールに使用された場合) した場合には表示されます。
コールプランニング
ユーザが効率的に計画し、予定されたアクティビティに進めるように、コール、イベント、メディカルイベントは、マップビューで毎日のルートに沿ってプロットされます。ルートの各セグメントにおいて予想移動時間が表示されるため、ユーザは目的地に到着するまでの所要時間を確認できます。ユーザは、マップビューからプロットしたルートを Apple マップに送信したり、アジェンダビューを使ってその日の対象エントリを Google マップや Apple マップに送信したりできます。
コールレポート
高性能コールレポートのユーザは、設定およびコールデータを最初にダウンロードまたはリフレッシュする際に、アラートウィンドウや設定ページに表示されるメッセージなどのステータスメッセージを確認できるようになりました。ユーザはまた、データベースが最後にリフレッシュされた日時、何らかのエラーが発生したか、またそれらのエラーに関する詳細について設定で確認できます。リフレッシュに失敗した場合、ユーザに通知メッセージが表示されるので、[リフレッシュ] ボタンを選択して [設定] でデータのリフレッシュを再試行できます。
CRM デスクトップ (Windows) の Message_vod オブジェクトのカスタム VMOC を使用しており、SYNC_CONFIGURATION_MODE_VOD Veeva 設定を 0 に設定している顧客は、CRM Desktop (Windows) の VMOC を更新してすべてのメッセージカテゴリを含める必要があります。Windows のデバイスとソフトウェアの要件を参照してください。
CLM
コンテンツ作成者は、エンドユーザが HCP に向けたカスタマイズコンテンツを生成し、Approved Email で共有できるように動的コンテンツを開発することができます。これにより、エンドユーザは、コスト計算、処方マトリックス、または個人用にカスタマイズされた再印刷物など、CLM コンテンツをプレゼンテーションしながら議論されたパーソナライズされたコンテンツについて HCP とフォローアップすることができます。
顧客は動的コンテンツを使用して、エンドユーザが HCP に向けたカスタマイズコンテンツを生成し、Approved Email で共有できるようにすることができます。これにより、エンドユーザは、コスト計算、処方マトリックス、または個人用にカスタマイズされた再印刷物など、CLM コンテンツをプレゼンテーションしながら議論されたパーソナライズされたコンテンツについて HCP とフォローアップすることができます。 動的コンテンツの生成と送信については、こちらの動画をご覧ください。
ユーザがプレゼンテーションをお気に入りとしてマークすると、お気に入りは CRM に同期されます。これにより、ユーザは複数のデバイスでお気に入りを管理して使用できます。24R1.0 以前にお気に入りとしてマークされたすべてのプレゼンテーションは、ユーザが Veeva CRM を 24R1.0 バージョンにアップグレードした後、最初にデバイスを同期したときに CRM に同期されます。
ユーザがプレゼンテーションにラベルを追加すると、そのラベルは CRM に同期されます。これにより、ユーザは複数のデバイスでラベルを管理できます。24R1.0 以前に作成されたすべてのラベルは、ユーザが Veeva CRM を 24R1.0 バージョンにアップグレード後、最初にデバイスを同期したときに CRM に同期されます。
Engage
画像、動画、HTML、goToSlide コンテンツに加え、ユーザは PDF コンテンツをリモート CLM で提示することができ、対面会議や通話を含めた Engage ミーティングに参加しなくても、コール中に HCP と CLM コンテンツをより多く共有できます。HCP はアプリをインストールすることなく、自分のデバイスで CLM のコンテンツを見ることができます。
Events Management
Events Management 用 Approved Email の自動送信
自動メールは、イベントの参加者と講演者に自動的に送信され、イベント運営者の手作業を削減します。管理者は、イベントルールで送信するメール、タイミング、受領者を設定した自動メールを設定することで、出席者にイベントへの参加を促進して参加率を上げることができます。
リフレッシュされた Events Management UI の使用 (Sandbox ベータ版)
管理者は、iPad でリフレッシュされたイベント管理インターフェースを有効にすることで、イベントの詳細の表示や、イベントに関連する記録の管理を改善することができます。このインターフェースを有効にすると、イベントの詳細とイベントのすべての関連リストが 1 画面に表示されるため、イベント運営者は出席者、予算、資料、講演者をすばやく検索、追加、更新することができます。
注文管理
CRM デスクトップ (Windows) ユーザは、注文作成時に配達割引価格設定ルールを使用して、各子配送の配達日に基づいて異なる注文割引を提供できるようになりました。
CRM デスクトップ (Windows) ユーザは、注文作成時に、ブランドと商品グループの配送期間ルールを使用できるようになりました。
SAP Concur インテグレーション
高性能コールレポートを使用した SAP Concur への複数のコール経費の送信
CRM デスクトップ (Windows) のエンドユーザは、高性能コールレポートを使用してコール内の複数の経費を報告できるため、両方のシステムで手動で入力する必要がなくなります。
コールプランニング
プラットフォーム | 説明 | 以前 | 以降 |
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iPad | マップビューが有効な場合、タイムスタンプはズーム半径 100km までのマップビューに表示されます。 | ||
iPad | マップビューでルーティング機能が利用可能になりました。ユーザは [マップに送信] ボタンを選択し、Apple マップにルートを送信できます。詳細については、マップビューでのルーティングの使用を参照してください。 | ||
iPhone | マイスケジュールのアジェンダビューで、ユーザは [マップに送信] ボタンを選択して、対象となるコールやイベントを Apple マップや Google マップにルートとして送信できます。詳細については、マップにルートを送信するを参照してください。 |
コールレポート
プラットフォーム | 説明 | 以前 | 以降 |
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ブラウザ | VeevaCallTrigger が更新され、Sample_Order_Transaction_vod レコードの重複をより正確に検出できるようになりました。貴組織が VeevaCallTrigger を含むカスタムプロセスを作成した場合は、カスタムプロセスの変更が必要かどうかを評価してください。Veeva から配信されたトリガーを修正しないでください。 | 該当なし | 該当なし |
CRM デスクトップ (Windows) | 設定およびコールデータの初期ダウンロードが行われている間に、ユーザがコールを開こうとすると、アラートウィンドウに、ユーザのコールに関する情報とともに、ダウンロードのステータスが表示されます。初期のダウンロードが正常に完了するとコールが表示されます。ユーザが [OK] を選択してモーダルを解除しても [コール] は開きます。 | エラーメッセージ: アプリの準備ができていません | ステータスメッセージ: データベースのダウンロード。処理が完了次第、コールが開始されます。 |
CRM デスクトップ (Windows) | ユーザがコールを開こうとしてレコードが見つからない場合、アラートウィンドウにリフレッシュステータスとコールが開始される時期に関する情報が表示されます。 レコードが見つからないためにコールを開くことができない場合は、アラートウィンドウが表示され、レコードが見つからないため、ユーザは管理者に連絡する必要があるという情報が表示されます。 | エラーメッセージ: アカウントが見つかりません。 | エラーメッセージ: アカウントが見つかりません。管理者にお問い合わせください。 |
CRM デスクトップ (Windows)
プラットフォーム | 説明 | 以前 | 以降 |
---|---|---|---|
CRM デスクトップ (Windows) | 設定ページの [メディア同期] ボタンの名称が [リフレッシュ] に変更されました。 | ||
CRM デスクトップ (Windows) | 設定ページの詳細設定セクションには、設定およびコールデータの初期ダウンロードまたはリフレッシュに関するデータベース情報が表示されます。ダウンロードまたはリフレッシュが成功すると、最終リフレッシュのタイムスタンプが表示されます。 |
Engage
Engage HCP
Events Management
プラットフォーム | 説明 | 以前 | 以降 |
---|---|---|---|
ブラウザ | [Approved Email 管理] タブに自動イベントメール管理セクションが表示されるようになりました。詳細はEvents Management 用 Approved Email の自動送信を参照してください。 | – |
全般
プラットフォーム | 説明 | 以前 | 以降 |
---|---|---|---|
iPad、iPhone | App ストア版の Veeva CRM を使用している場合、設定のパスワードオプションでパスワードの自動入力 (iOS 16.x) またはパスワードとパスキーの自動入力 (iOS 17.x) が有効になっていると、資格情報で最初にサインインした後にパスワード保存モーダルが表示されます。 | – |
MyInsights Studio (2024 年 5 月 2 日より利用可能)
プラットフォーム | 説明 | 以前 | 以降 |
---|---|---|---|
ブラウザ | MyInsights Studio で使用されているいくつかの用語が更新されました。 |
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24R1.0 機能の有効化と対応可能性
Veeva CRM 24R1.0 リリースで導入された新機能が利用可能です。
CRM 機能の利用可能性および有効化 | |||||||
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機能 | ユーザに見える変更 | 設定 予約 | ブラウザ | CRM デスクトップ (Mac) | CRM デスクトップ (Windows) | iPad | iPhone |
アカウント | |||||||
いいえ | はい | ||||||
Approved Email | |||||||
いいえ | はい | ||||||
いいえ | いいえ | ||||||
いいえ | はい | ||||||
コールプランニング | |||||||
はい | いいえ | ||||||
はい | いいえ | ||||||
コールレポート | |||||||
はい | いいえ | ||||||
CLM | |||||||
いいえ | はい | ||||||
いいえ | はい | ||||||
いいえ | いいえ | ||||||
いいえ | いいえ | ||||||
Engage | |||||||
いいえ | いいえ | ||||||
Events Management | |||||||
いいえ | はい | ||||||
いいえ | はい | ||||||
注文管理 | |||||||
いいえ | いいえ* | ||||||
いいえ | いいえ* | ||||||
SAP Concur インテグレーション | |||||||
いいえ | いいえ* |
* 他のプラットフォームでこの機能を使用する場合、パリティ項目の設定は通常必要ありません。場合によっては、追加したプラットフォームに対して VMOC を有効にする必要があります。
新しいオブジェクト
Veeva CRM 24R1.0 で追加された新規オブジェクトはありません。
新しいフィールド
以下は、Veeva CRM 24R1.0 で追加されたフィールドの全リストです。フィールドはオブジェクトによって構成されます。Veeva フィールドの全リストは Veeva データモデル情報を参照してください。
オブジェクト | フィールド名 | フィールドラベル | 説明 | タイプ |
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アカウント | HCP_Facing_Display_Name_vod | HCP が利用する表示名 | Engage スケジュールサイトと同意署名ページに形式設定した名前が表示されます。 | テキスト |
Approved_Document_vod | Hidden_vod | 非表示? | コンテンツがメールのテンプレートまたはメールのフラグメントピッカーに表示されるかどうかを決定します。 | チェックボックス |
Consent_Header_vod | Custom_List_Unsubscribe_Header_vod | リスト配信停止ヘッダーのカスタム | リスト配信停止メールヘッダーを上書きします。 | テキスト |
Sent_Email_vod | List_Unsubscribe_Header_vod | リスト配信停止ヘッダー | ワンクリックで配信停止できるメールヘッダー。 | テキスト |
Sent_Email_vod | Veeva_Content_vod | Veeva コンテンツ | メールの一部として送信された Veeva コンテンツレコードを参照します。 | ルックアップ |
Veeva_Content_vod | Account_vod | アカウント | コンテンツが関連するアカウント。 | ルックアップ |
Veeva_Content_vod | Dynamic_Content_Vault_Doc_ID_vod | ダイナミックコンテンツ Vault ドキュメント ID | ダイナミックコンテンツテンプレートの Vault ドキュメント ID | テキスト |
Veeva_Content_vod | Dynamic_Content_Vault_Instance_ID_vod | ダイナミックコンテンツ Vault インスタンス ID | ダイナミックコンテンツテンプレートの Vault インスタンス ID。 | テキスト |
Veeva_Content_vod | Expiration_Date_vod | 有効期限 | コンテンツの有効期限。 | 日付 |
Veeva_Content_vod | Publish_for_Distribution_vod | 配布のための公開 | コンテンツが配布可能かどうかを示します。 | チェックボックス |
Veeva_Distribution_vod | Distribution_Channel_vod | 配布チャネル | コンテンツの配布チャネルを示します。 | 選択リスト |