20R1 の新機能

CRM 20R1 リリースには、いくつかの新しい機能の他、ユーザ表示および動作変更が含まれています。

当社のリリースノートは、エンハンスメントおよび新機能に関する簡単で高水準の説明を提供します。機能の名前を選択すると設定をご確認いただけます。またこのリリースノートでは 20R1 機能の有効化と対応可能性 の情報の概要もご覧いただけます。

新しいフィールドおよび新しいオブジェクトも含まれています。

機能

全般

Approved Notes

Approved Notes を使用すると、お客様は、コンプライアンスの目的のために自由テキストフィールド (例: コール前またはコール後のメモ) を監視することができます。一方エンドユーザは CRM に直接メモを記録することができます。

MDM による Veeva CRM の代理認証

Veeva CRM は、代理認証またはシングルサインオン (SSO) をサポートしているため、ユーザがサードパーティの認証情報でサインインすることができます。管理者は、AppConfig コミュニティまたは Microsoft InTune のモバイルデバイス管理 (MDM) ソリューションを使用して、サードパーティ認証を設定することができます。

App Store 経由で CRM をインストールする

お客様は、TestFlight を使用して CRM アプリケーションの 20R1 Sandbox バージョンをテストすることができます。

Touch ID および Face ID の認証

Touch ID および Face ID の認証は、パスワードの代わりに指紋 (Touch ID) または顔認証 (Face ID) を使用して、セキュリティの制御性を高めるものです。Veeva CRM ユーザは、Touch ID および Face ID の認証情報を使用して、パスワードを入力することなく素早く安全に CRM にサインインすることができます。

アカウント

施設または個人アカウントの名前で主たる親を表示する

主たる親アカウント名は、施設と個人のアカウントタイプ両方に表示されるようになりました。

マイアカウントでダイナミック属性を管理する

ダイナミック属性は、アカウント詳細画面に表示される特殊タイプのフィールドで、アカウントオブジェクトを変更することなく企業管理者が作成できるものです。ユーザは、検索条件としてダイナミック属性を使用してマイアカウントビューの作成および編集を行えます。さらに、表示列としてvでマイアカウントのリストおよびビューを作成することもできるため、ユーザはダイナミック属性に基づいてアカウントの分類またはフィルタリングが行えます。

アカウントのダイナミック属性 (2020 年 4 月 14 日追加) 

アカウントのダイナミック属性は、ブラウザ (Classic) プラットフォームでサポートされています。このプラットフォームには 3 つの追加設定手順があります。

1. ユーザに EditAccountVod Visualforce ページへのアクセス権限を付与します。
2. Edit_Account_vod ボタンを適切なページレイアウトに追加します。
3. 適切なページレイアウトから標準的な編集ボタンを削除します。

CLM

AR ライティングのカスタマイズ

拡張現実 (AR) コンテンツ作成者は、AR シーンのライティングをカスタマイズして、個別のモデルではなくシーン全体の表示を調整することができます。コンテンツ作成者は、混乱が生じないように、ロックモードで表示されるものと完全に同じモデルをユーザが表示できるように、編集モードでライティングとアニメーションを無効化することもできます。これにより、コンテンツ作成者は、お客様向けの AR コンテンツを改善することができます。

レスポンシブな解像度の表示

コンテンツ作成者は、HTML で作成された CLM プレゼンテーションのディスプレイ解像度を設定することができます。これにより、プレゼンテーションがレスポンシブになり、より高い解像度で画面に適合することができます。

Vault CLM 同期エラーの再試行 (20R1 リリースから削除)

ARKit 2.0 および 3.0 の使用

ARKit 2.0 および 3.0 を使用すると、各超現実 (AR) のコンテンツ作成者は、以下を行うことができるさらに革新的なシーンを作成することができます:

• 参照画像の追跡
• 3D オブジェクトの識別および追跡
• モデルの USDZ ファイル形式のサポート

Engage

Engage におけるサンプリングのためのリモート署名の取得 (2020 年 4 月 15 日追加)

リモート署名取得により、Engage Meeting からのサンプル提供が可能になります。ユーザはコールレポートを介して BRC をサンプリングし、Engage Meeting 中に署名を取得できます。これにより、ユーザが HCP と直接会わなくても、サンプルを提供できるようになります。

パスワード保護された会議の有効化 (20/04/10 に追加) 管理者は、Engage Meeting のパスワードを要求して、会議のセキュリティを強化できます。被験者の会議リンクには、会議のパスワードが自動的に含まれます。被験者は、Veeva Engage アプリまたは Engage ウェブクライアントでパスワードを入力することもできます。Veeva Engage アプリは、バージョンが 201.7.10 以降である必要があります。

Engage 後処理

Engage 管理者は、スケジュールされた会議が開始されたかどうか、被験者が会議に参加したかどうか、Engage Meeting の特定の被験者がホストまたは外部被験者のどちらであったかを含む、Engage Meeting の被験者に関する詳細情報と会議の実施に関する情報を閲覧できます。

Events Management

QR コードを使用してイベントにサインインする

イベント被験者は、QR コードを自身のデバイスでスキャンしてイベントのサインインできるため、サインインプロセスが素早く簡単になります。

階層の被験者を選択する

アカウント階層は、関連アカウントをグループ化し、施設または HCO の組織階層を表示するために使用されることが多いです。被験者を簡単に選択できるようにするため、イベント所有者は、イベントに被験者を追加する際にアカウント階層にドリルダウンすることができます。

テリトリー外のアカウントに Approved Email を送信する

iPad プラットフォームのイベントオーガナイザーは、テリトリー外のイベント講演者およびイベント被験者に Approved Email を送信することができます。

Engage Webinar でデスクトップを共有する (20/04/10 追記)

Engage Webinar は廃止され、バーチャルイベント に置き換わりました。

Engage Webinar の講演者が、Webinar 中にアプリケーションウィンドウおよびデスクトップを共有できるようになりました。これにより、コンテンツのプレゼンテーションを行う際の講演者の柔軟性が高まります。Engage Webinar の講演者は、Engage アプリのメディアプレーヤーからコンテンツをダウンロードしたり、共有したりすることはできません。講演者は、Webinar 中にデスクトップのコンテンツを共有できます。

メディカル

医師からの問合せ処理回答方法

MIFR は、iPad でのオフライン入力規制での使用でサポートされるようになりました。詳細はオフライン入力規則をご確認ください。

マルチチャネル

Approved Email

レンダリング済み Approved Email コンテンツのプレビュー

Lightning Ready 組織のユーザは、レンダリングされた承認済みドキュメントまたは送信済みメールを CRM 内で直接プレビューすることができます。これにより、ユーザはコンテンツ内の情報が正しいことが確認できます。

Approved Email リンクのテスト

Approved Email ユーザは、プレビューモードまたは編集モード中に、トークンから生成されたリンクを選択して表示することができます。これによりユーザは、メールが受領者に送信される前に、テンプレート内のリンクが正しく機能することを検証することができます。

MyInsights

MyInsights コンテンツのインライン編集

MyInsights の開発者は、Veeva CRM でレコードを作成・更新するビジュアル表示を作成して、ビジュアル表示から別の場所に移動することなく、活動の追跡、選択したフィルタ値の保存、カスタムデータの保存を行うことができます。お客様は、MyInsights のユーザ活動を取得・分析し、ビジュアル表示コンテンツを改善することができます。

ネットワーク

Lightning でのアカウントおよび住所のデータ変更申請の編集

Veeva CRM Lightning Ready 組織の Lightning ユーザは、モバイルおよび Lightning アクションを使用して、アカウントおよび住所のデータ変更申請を編集することができます。

注文管理

在庫モニタリングの結果に基づいた注文の割引

注文割引は、店舗のより目立つエリアに配置される製品に認めることができます。これは、製品を適切に表示することで、製品の表示に関する推奨事項を薬局に尊重してもらうよう働きかけるものです。指定された製品が店舗で正しく配置されている場合、ユーザは次の注文に割引を含めることができます。

ユーザ表示および動作変更

ほとんどの新機能はある程度の設定が必要となりますが、ユーザは以下の変更を直ちに表示することができます:

全般

• iPad、iPhone: Veeva CRM は、すべての iOS デバイスでデバイスのデフォルト解像度で表示されるようになりました。デバイスの画面に合うよう拡張するのではなく、アプリケーションのディスプレイが解像度に合うよう変化します。顕著な相違の例:
• Veeva CRM は iPad 11 インチデバイスではレターボックス表示されません
• iPad 12.9 インチデバイスではより多くのデータの行と列が表示されます
• オンライン (Lightning):
• フィールドがページレイアウトの左の列にある場合、情報アイコンのポップアップが　関連付けられたフィールドの右側に表示されるようになりました
• ユーザは、Lightning の外観でコールレポートまたは Events Management 機能を表示させることができるようになりました。

CLM

• iPad、Windows: ユーザは新規ページの上下コントロールを使用して CLM で PDF を移動することができます。詳細は CLM での PDF の表示をご覧ください。
• iPad: ユーザは [閉じる] ボタンを選択することで PDF オーバーレイを終了することができます。詳細は CLM での PDF の表示をご覧ください。
• Windows: ユーザは、+/- ボタン、画面のピンチ操作、全画面ボタンを使用することで、CLM で PDF を拡大・縮小することができます。キーメッセージで拡大が無効になっている場合、拡大操作は表示されません。詳細は CLM での PDF の表示をご覧ください。
• オンライン: 前回の同期で失敗したプレゼンテーションを再試行するために、CLM 管理者コンソールに [失敗再試行] ボタンが表示されます。(20R1 リリースから削除)
• iPad: debug_mode が true に設定された AR コンテンツを表示する際に、X、Y、Z 軸が表示されます。
• iPad: HTML で作成された CLM コンテンツは、より高い解像度で、画面の中央に表示されてデバイスの境界線が黒色で表示されます。詳細は、レスポンシブな解像度の表示を参照してください。

アカウント

• iPad、Windows: ダイナミック属性は自動的に列としてアカウントリストに追加されます
• iPad: テリトリ外の親アカウントが主アカウントである場合、アカウント階層ビューで主アカウントとして表示されるようになりました (2020 年 4 月 15 日更新) 
• オンライン: ユーザは、オフラインでダイナミック属性を表示する権限がある場合、オンラインでダイナミック属性を表示できます。

コールレポート

• iPad、iPhone: 使用可能な住所が 1 つのみであり、「コールのロケーションをデフォルトでなしにする」 Veeva 設定が有効化されていない場合、コールのロケーションフィールドが自動的に入力されるようになりました。

Engage

• iPhone、iPad: iOS HCP Engage アプリへのユニバーサルリンクに対応するため、以下のトークンを含む Approved Email にはクリックトラッキングはサポートされなくなりました:
• {{Call2_vod__c.Cobrowse_URL_Participant_vod__c}}
• {{EM_Attendee_vod__c.Webinar_Participant_URL_vod__c}}
• {{EM_Event_Speaker_vod__c.Webinar_Panelist_URL_vod__c}}
• iPhone、iPad: iOS ユニバーサルリンクがサポートされるようになりました。このため、被験者が Engage Meeting の参加リンクを選択し、すでに HCP Engage アプリをインストールしている場合、HCP Engage アプリが適切な会議 ID ですぐに開きます。(2020 年 4 月 8 日追加)
• iPad: 被験者が Engage Meeting への参加リンクを選択するが iOS HCP アプリがインストールされていない場合、新しい最初のページが表示され、アプリをインストールするか、[今はしない] を選択することで、Web クライアント経由で会議に参加できます。(2020 年 4 月 8 日追加)
• iPad、オンライン: Engage Meeting コールが削除されると、関連する Remote_Meeting_vod レコードも削除されます
• オンライン: CRM Engage アプリユーザは、これまでにダウンロードされたプレゼンテーションを再度ダウンロードする必要はありません
• オンライン: Remote_Meeting_vod オブジェクトの参加レポートの処理ステータス選択リストは「処理ステータス」とラベル付けされます。
• オンライン: 処理ステータス選択リストの成功の選択リスト値は「完了」とラベル付けされます。
• iPad、オンライン: 会議 ID がリモート会議情報と招待モーダルに表示され、会議名が招待モーダルに表示されます。(2020 年 4 月 15 日追加)
• リモート会議情報と招待モーダルで被験者用 URL の [コピー] ボタンがコピーアイコンになりました。(2020 年 4 月 15 日追加)
• iPhone、iPad: iOS ユニバーサルリンク がサポートされるようになりました。このため、被験者が Engage Meeting の参加 URL を選択し、すでに HCP Engage アプリをインストールしている場合、HCP Engage アプリが適切な会議 ID ですぐに開きます。(2020 年 4 月 17 日追加) 
• iPad: 被験者が iOS HCP アプリをインストールせずに Engage Meeting またはウェビナーの参加リンクを選択すると、新しい最初のページが表示され、そこでアプリをインストールするかウェブクライアント経由で会議に参加するかを選択できます。(2020 年 4 月 15 日追加)
• オンライン: CRM Engage メディアライブラリを使用しているホストは、アプリケーションウィンドウのサイズを調節して、一度に多くのプレゼンテーションを表示できるようになりました。(2020 年 4 月 15 日追加) 
• オンライン: CRM Engage メディアライブラリを使用しているホストは、リストビューでプレゼンテーションの名前を使って検索ができるようになりました。(2020 年 4 月 15 日追加)
• オンライン: CRM Engage メディアライブラリを使用しているホストは、[フィルタ] () ボタンを使って、製品およびステータスごとに使用可能なプレゼンテーションのリストを絞り込むことができるようになりました (2020 年 4 月 15 日追加)

Events Management

• オンライン: 関連リストは以下の Events Management ページではソート条件を尊重するようになります:
• イベント
• イベント予算
• イベント講演者
• 経費ヘッダー
• 経費見積
• 経費ライン
• 被験者
• イベント資料
• イベントセッション
• イベントセッション被験者
• イベントチームメンバー
• 子イベント

ネットワーク

• iPad、オンライン、Windows: Network_RXA_Eligiblity_vod フィールドは、データ変更申請のインポート中に、または Network アカウントサーチの使用中に、Network からの情報で自動的に入力されるようになります。

20R1 機能の有効化と対応可能性

Veeva CRM 20R1 のリリースで導入される新機能は、以下のプラットフォームに対応しています:

機能	設定必須	iPad	iPhone	ブラウザ	Windows
Approved Notes	はい
Engage Meeting のサンプリングのためのリモート署名の取得	はい
AR ライティングのカスタマイズ	はい
MDM による Veeva CRM の代理認証	はい
在庫モニタリングの結果に基づいた注文の割引	はい
レスポンシブな解像度の表示	はい
施設または個人アカウントの名前で主たる親を表示する	はい
Lightning でのアカウントおよび住所のデータ変更申請の編集	はい			*
Engage Meeting のパスワードの使用	はい
Engage 後処理	はい
マイアカウントでダイナミック属性を管理する	はい
プッシュ通知の管理	はい
MyInsights コンテンツのインライン編集	はい
MIFR オフライン入力規則サポート	いいえ
レンダリング済み Approved Email コンテンツのプレビュー	はい			*
Approved Email リンクのテスト	いいえ
QR コードを使用してイベントにサインインする	はい
Vault CLM 同期失敗の再試行	いいえ
階層の被験者を選択する	はい
テリトリー外のアカウントに Approved Email を送信する	はい
Touch ID および Face ID の認証	いいえ
ARKit 2.0 および 3.0 の使用	はい

*ブラウザ (Lightning のみ)

新しいオブジェクト

以下は、Veeva CRM 20R1 で追加された新しいオブジェクトの全リストです。

新しいフィールド

以下は、Veeva CRM 20R1 で追加されたフィールドの全リストです。フィールドはオブジェクトによって構成されます。デフォルトでは、すべてのフィールドが管理者以外のユーザに表示されません。Veeva フィールドの全リストは Veeva データモデル情報を参照してください。

バリデーションに影響する不具合の修正