24R3.0 の新機能

CRM 24R3.0 マイナーリリースには、複数の新機能とユーザ表示および動作変更が含まれています。

当社のリリースノートは、エンハンスメントおよび新機能に関する簡単で高水準の説明を提供します。機能の名前を選択すると設定をご確認いただけます。またこのリリースノートでは、24R3.0 機能の有効化と対応可能性の情報の概要もご覧いただけます。

新規フィールドおよび新規オブジェクトも含まれています。

アナウンスメント

SAP Concur API バージョン 1 の提供終了 25R1.0

コールおよびメディカルイベント SAP Concur のインテグレーションは、25R1.0 リリースで API バージョン 3 に自動的に更新されます。顧客は、SAP Concur API バージョン 3 を有効化する方法を確認し、API バージョン 3 が有効化された際に支障がないようにしてください。

Lightning MyInsights の 信頼済み URL の更新

Salesforce Spring '25 リリースにより、CSPディレクティブの更新がデフォルトで有効化されました。Lightning MyInsights をご利用の顧客は、Veeva の CDN https://*.vod309.com を信頼済み URL のリストに追加し、CSP ディレクティブで以下の項目を選択する必要があります:

  • connect-src(scripts)
  • frame-src(iframe content)
  • img-src(images)
  • style-src(stylesheets)

詳しくは、Salesforce のマニュアルを参照してください。

機能

Sandbox org の Engage および CRM デスクトップ機能を使用するには、追加設定が必要です。Sandbox org が作成またはリフレッシュされたら、設定更新をリクエストするサポートチケットを作成してください。こちらの指示に従ってください。

24R3.0 リリースには、以下のマイナーリリースからの機能が含まれています。

Approved Email

CRM デスクトップ (Windows) の Approved Email で Engage 会議の案内メールを送信する

CRM デスクトップ (Windows) の Approved Email ユーザは、高性能コールレポートから、一度に最大 50 人の出席者に会議の案内メールを送信できるようになりました。メールテンプレートが Engage 会議の案内メールとして指定され、会議ホストは、出席者固有のEngage 会議への参加用 URL を含め、会議詳細および ICS を出席者に送信できます。

Approved Email で Microsoft Teams の会議招待メールを送信する

Approved Email を使用すると、ユーザは Microsoft Teams の会議出席者最大 50 名に一度に会議招待を送信できます。Approved Email テンプレートとトークンでは、日時、会議の URL、パスワード (有効な場合) などの重要な詳細情報がすべて、メールに確実に含まれるようにします。

コールサンプリング

MCSR での CDS ライセンスのバリデーション

規制対象物質および危険物質 (CDS) ライセンスの検証は、製品スケジュールや州ごとの CDS ライセンス要件の多様性に対応できるようカスタマイズされており、ユーザが適切な資格を有する HCP に確実にサンプルや BRC を配布できるようになっています。CDS ライセンス情報は、規制物質の CDS ライセンスが必要な州のアカウントにサンプリングを行う際に確認されます。一部の州では、HCP は、州が規制対象として指定しているが DEA が規制対象として指定していないサンプルを保管または貯蔵しているすべての住所について、CDS ライセンスを取得する必要があります。例えば、マサチューセッツ州スケジュール VI の物質のサンプル提供には、MCSR (マサチューセッツ州規制対象物質登録) ライセンスが必要です。

CLM

Vault PromoMats/MedComms でのウェブサイトコンテンツの作成および管理

コンテンツ作成者は、Vault PromoMats/MedComms でウェブサイトコンテンツをバインダーやスライドとして作成・管理できます。ウェブサイトコンテンツは、Vault との CLM インテグレーションの一環として CRM と同期します。

同意書取得

iPhone で同意チャネル値を編集する

iPhone プラットフォームのユーザは同意チャネル値を編集でき、同意を取得するためのメールアドレスや電話番号を追加または更新することができます。

Engage

ホームページからデジタル名刺を共有する

CRM ユーザは、ホームページ上の共有デジタル名刺 (DBC) コンポーネントを使用すると、自分の DBC を HCPs に送信できます。HCPs は、ブラウザまたは Engage アプリ (インストールされている場合) で、CRM ユーザの DBC を表示することができます。さらに、Engage にサインインしている HCPs は、CRM ユーザーと接続できます。CRM ユーザは DBC を有効にする必要がありますが、チャットや Ping を有効にする必要はありません。

iPhoneの Apple Wallet へのデジタル名刺の追加

デジタル名刺の QR コードを Apple Wallet に追加することができます。これにより、CRM 以外の電話を使用してデジタル名刺をより迅速かつ便利に共有できるようになります。

CRM デスクトップ (Windows) 上で CLM コンテンツをリモート表示する

HCPs は、CRM デスクトップ (Windows) ユーザーとのコール中に、会議に出席していなくても自分のデバイスで CLM コンテンツを表示することができます。リンクを含むセッションの詳細は、ソーシャルメッセージングアプリ、口頭、または QR コードを使用して HCPs と共有されます。リンクを選択すると、HCP はアプリをインストールすることなく、ブラウザで CLM のコンテンツを閲覧できます。CRM デスクトップ (Windows) のエンドユーザは、CLM コンテンツをリモート表示でき、コールモードまたは [後で保存コールモード] でアクティビティを追跡できます。

Events Management

自己登録の免責条項をオプションとして指定する (2024 年 12 月 5 日より利用可能)

デフォルトでは、イベント登録者は登録前に、免責条項に同意する必要があります。これにより、登録者は特定の条件に同意することになります。ビジネス管理ユーザは、免責条項を任意に設定できます。これにより、組織は登録プロセス中に、同意、識別、個人情報保護方針など、さまざまなタイプの承認を取得し、外部とのコミュニケーションやレポートに使用することができます。

経費管理の UI リフレッシュの無効化

顧客は、その他の UI の拡張を維持したまま、経費管理モジュールの UI リフレッシュを無効化できます。これは、経費ヘッダーごとに複数の分割経費を使用している顧客にとって便利です。

Network インテグレーション

MCSR CDS ライセンスのインテグレーション

Veeva Network は、Network、OpenData、Veeva CRM 間での マサチューセッツ州規制対象物質登録 (MCSR) ライセンスのインテグレーションをサポートしています。Network インテグレーションにより、マサチューセッツ州のみの規制対象危険物質 (CDS) ライセンスが指定の住所に入力され、CDS 薬剤スケジュール情報も入力されます。

ユーザへの表示と動作の変化 (UVCs)

ほとんどの新機能はある程度の設定が必要となりますが、ユーザは以下の機能を直ちに使用することができます。サムネイルを選択して画像を拡大表示します。

同意書取得

プラットフォーム

説明

以前

以降

iPhoneユーザは同意を取得する際に、同意チャネル値を追加または編集できます。

Engage

プラットフォーム

説明

以前

以降

iPad

iPhone

CRM から Engage タブの [Engage 招待リンクの共有] 経由で接続招待を送信する際、[デジタル名刺のプレビュー] リンクが [接続招待の送信] モーダルに表示されます。

iPhone

Engage タブからデジタル名刺を共有する際、[Apple Wallet に追加] ボタンが共有オプションとして表示されます。

24R3.0 機能の有効化と対応可能性

Veeva CRM 24R3.0 リリースで導入された新機能が利用可能です。

CRM 機能の利用可能性および有効化

機能

ユーザ表示

変更

設定

予約

ブラウザ

CRM デスクトップ

(Mac)

CRM デスクトップ

(Windows)

iPad

iPhone 

Approved Email

Approved Email で Engage Meeting 案内メールを送信する

いいえ

いいえ*

Approved Email で Microsoft Teams の会議招待メールを送信する

いいえ

はい

コールサンプリング

MCSR での CDS ライセンスのバリデーション

いいえはい

CLM

Vault PromoMats/MedComms でのウェブサイトコンテンツの作成および管理

いいえ

はい

同意書取得

iPhone で同意チャネル値を編集する

はい

いいえ

Engage

iPhoneの Apple Wallet へのデジタル名刺の追加

はい

いいえ

CRM デスクトップ (Windows) 上で CLM コンテンツをリモート表示する

いいえ

いいえ*

ホームページからデジタル名刺を共有する

いいえ

はい

Events Management

自己登録の免責条項をオプションとして指定する (2024 年 12 月 5 日より利用可能)

いいえ

はい

経費管理の UI リフレッシュの無効化

いいえ

はい

Network インテグレーション

MCSR CDS ライセンスのインテグレーション

いいえ

はい

*他のプラットフォームでこの機能を使用する場合、パリティ項目の設定は必要ありません。

新しいオブジェクト

Veeva CRM 24R3.0 で追加された新規オブジェクトはありません。

新しいフィールド

以下は、Veeva CRM 24R3.0 で追加されたフィールドの全リストです。フィールドはオブジェクトによって構成されます。

オブジェクトフィールド名フィールドラベル説明タイプ
Address_vodCDS_Schedule_vodCDS_Schedule_vodこの住所でサンプルを受け取る適格性がある個人アカウントの、都道府県指定スケジュールのリストです。テキスト
Multichannel_Activity_Line_vodShare_Channel_vod共有チャネルキーメッセージが共有されたチャネルです。選択リスト
Multichannel_Activity_vodRemote_CLM_ID_vodリモート CLM IDリモート CLM セッションの ID です。テキスト
Multichannel_Activity_vodRemote_CLM_Participant_URL_vodリモート CLM 出席者の URL参加者のリモート CLM の URL です。テキスト
Multichannel_Activity_vodRemote_CLM_Presenter_URL_vodリモート CLM 発表者の URL発表者のリモート CLM の URL です。テキスト
Multichannel_Activity_vodRemote_CLM_UUID_vodリモート CLM UUIDリモート CLM セッションの UUID です。テキスト
Product_vodCDS_State_Schedule_vodCDS_State_Schedule_vod製品の都道府県指定スケジュールのリストです。テキスト
Samples_State_Settings_vodCDS_for_Non_Controlled_vodCDS_for_Non_Controlled_vod規制対象物質および非規制対象物質の両方について、CDS バリデーションを必要とする都道府県であるかどうかを示します。チェックボックス
Sent_Message_vodMultichannel_Activity_vodマルチチャネルアクティビティ関連するマルチチャネルアクティビティレコードを参照します。ルックアップ
Sent_Message_vodSent_Via_vod共有方法Engage リンクの送信に使用されます。選択リスト
VMobile_Home_Page_Layout_vodzvod_share_dbc_vodzvod_share_dbcホームページの DBC コンポーネント共有に対応しています。チェックボックス