SAP Concur API バージョン 3 の有効化
新しい SAP Concur API により、Veeva CRM の管理者は、2 つのシステム間のマッピングを追加設定したり、複数のコール経費の送信ができるように連携内容を設定することができます。
API バージョン 3 にアップグレードする際の注意事項
API バージョン 3 を使用して SAP Concur と統合する場合、管理者は次の点を考慮する必要があります:
- 25R1 リリース移行、SAP Concurとの統合においてサポートされる唯一の API バージョンはバージョン 3 となります。
- コール経費またはメディカルイベント経費を有効にする必要があります
- 単一の経費コールレポートの送信が可能です
- 複数の経費コールレポートが有効になっている場合、複数の経費ラインの送信が可能です
- API バージョン 3 を使用する場合、PaymentTypeId が必要です
- Veeva CRM のエンドユーザーは、出席者が作成されていない限り、SAP Concur のプライベートリストで設定された出席者に対して経費を送信することはできません。詳細については、プライベートリストの SAP Concur 出席者を参照してください。
- 以下の機能はサポートされていません:
- 出席者タイプとして表示しない
- 既存のパラメータを更新する
- システム所有者フィールドのマッピング
SAP Concur バージョンの更新
SAP Concur バージョンを更新するには、Concur API バージョン Concur 設定に値「3」を設定します。
API バージョン 3 での SAP Concur へのマッピング
使用可能なマッピングの更新
API バージョン 3 が有効な場合、Veeva CRM と SAP Concur の特定のフィールドをマッピングして自動的に更新されるようにすることができます。以下のマッピングは、Concur 管理タブで確認することができます:
- CrnCode – TransactionCurrencyCode にラベルを変更
- ExpKey – ExpenseTypeCode にラベルを変更
- AttendeeType – AttendeeTypeCode にラベルを変更
- Custom1-20 – Custom1-25 を含むように更新
- SystemOwner – フィールドを削除
- UpdateExisting – フィールドを削除
削除またはラベルが変更になったフィールドは、デフォルトのマッピングと、API バージョンの更新後に作成されたカスタムマッピングにのみ適用されます。API バージョン更新前に作成されたカスタムフィールドマッピングは影響を受けず、経費送信機能にも影響しません。
AssociatedAttendeesCount フィールドのマッピング
SAP Concur の AssociatedAttendeesCount フィールドを使用すると、管理者は経費を同期するときに数値カウントをマッピングすることができます。これは、経費用に出席者を指定する代わりに人数を指定する場合に便利です。
数値カウントのマッピングを設定するには:
- Concur 管理ページの出席者マッピングセクションに移動します。
以下のフィールドを入力します。
- Concur フィールド – AssociatedAttendeesCount を入力します
- Veeva Field – マッピングする適切な Veeva CRM フィールドを入力します
- + ボタンを選択してマッピングを追加します。
- 保存を選択します。
接続リストマッピング
マッピングされた Veeva CRM と SAP Concur フィールド間で適切な値を正しく送信するには、マッピングされた SAP Concur フィールドが SAP Concur 接続リストでマッピングされている必要があります。接続リストはコール経費とメディカルイベント経費の両方の経費にマッピングでき、SAP Concur との同期時に Veeva CRM でマッピングされたフィールド値に一致するリスト項目を取得します。
リスト項目が見つからない場合、未加工の Veeva フィールド値が同期されます。
カスタムフィールドマッピングの SAP Concur リストを設定するには:
- Concur 管理ページの該当するマッピングセクションに移動します。
以下のフィールドを入力します。
- Concur フィールド – SAP Concur から該当するフィールドを入力します
- Veeva フィールド – Veeva CRM から該当するフィールドを入力します
- Concur リスト – SAP Concur フィールドにマップされている対応するリストを選択します
- + ボタンを選択してマッピングを追加します。
- 保存を選択します。
SAP Concur でマッピングに適切な SAP Concur リストを特定するには:
- 経費管理のフォームとフィールドに移動します。
- 適切なフォームタイプを選択します。
フォームフィールドタブを選択します。
- 適切なフォームフィールドレコードを選択します。
- Veeva CRM でマッピングするフィールドを選択します。
フォームフィールドの編集を選択します。Veeva CRM でこのフィールドをマッピングするときに使用する適切なリストがリストフィールドに表示されます。
詳細については、SAP Concur 技術文書を参照してください。
SAP Concur 同期ログの同期詳細
SAP Concur 同期のトラブルシューティングを行うために、コネクタを通じて SAP Concur に送信された経費情報レビュー用の情報が記載された同期ログを使用することができます。このファイルには、各経費、出席者、領収書画像、エラーメッセージに関する詳細が記録されています。
同期ログをダウンロードするには、[Concur 管理] タブの [Concur 同期履歴] テーブルで該当する行を選択します。
ダウンロードされる同期ログの CSV ファイルには以下の列があります:
- ObjectType – コールまたはメディカルイベントのいずれか
- ObjectId – 特定の Call2_vod または Medical_Event_vod レコード
- OwnerId / Concur ユーザ – Veeva CRM のレコードの所有者と、対応する SAP Concur のユーザ ID
- レスポンス – SAP Concur から返された特定の経費、出席者、またはその他の同期レコードに関する情報
- エラー – 同期行のエラーメッセージ (該当する場合)