サンプルデータ統合の維持
- ブラウザ
データ整合性の維持は、監査のためにデータを素早く用意し、記録管理が法的要件を満たし、組織の負担を軽減するために必要不可欠です。サンプリングは厳重な規制および管理が行われるため、サンプル管理は特に重要となります。以下の機能は、Veeva CRM のサンプルおよびサンプルデータのデータ整合性維持に役立ちます。
- 全般的なセキュリティコントロール
- データ共有ルール
- サンプルトランザクション監査レコード
サンプルデータの安全な監査証跡を維持するため、サンプルトランザクションおよびサンプル注文トランザクションレコードの編集または削除はそれぞれ Sample_Transaction_Audit_vod および Sample_Order_Transaction_Audit_vod オブジェクトの監査レコードから取得されます。
例えば、Sarah Jones はサンプル提供に必要なデータへのアクセス権限のみを持っているとします。彼女は送信済みレコードの編集も行うことができず、これは居住国ではコンプライアンスの問題となる可能性があります。組織では彼女のマネージャとサンプル管理者のみが代わりにサンプルレコードを作成することができ、送信済みレコードへのすべての変更は監査レコードで追跡されます。
この機能を使用するには初期設定を完了させておきます。
データ共有ルール
データ共有ルールにより管理者はレコードへのターゲットアクセス権限を付与することができるため、ユーザはレコードへの不適切なレベルのアクセス権限を持つことがありません (制限されているレコードの表示やその他ユーザのレコードの編集など)。データ共有ルールを使用して、管理者は特定のユーザやロールへのレコードアクセス権限を付与し、それぞれのユーザまたはロールへの限定されたアクセス権限を定義できます。デフォルトでは、マネージャはロール階層から直属の部下のレコードへのアクセス権限があります。サンプルオペレーションまたはコンプライアンスのユーザなど、追加のユーザはユーザレコードへのアクセス権限も必要となる場合があります。
サンプルデータへのアクセスが必要なその他のロールまたはユーザグループにアクセス権限を選択的に付与するには、共有ルールを作成します。共有ルールごとに適切なレベルのアクセス権限を定義します。
ユーザ製品の転送、製品調整の作成、製品の返却、またはその他ユーザの在庫の取得は、その他ユーザのサンプルロットレコードへの参照/書き込み権限が必要です。
サンプルトランザクション監査レコード
サンプル管理は、サンプルトランザクションおよびサンプル注文トランザクションレコードの安全な監査証跡を作成します。サンプルトランザクションレコードは、すべてのサンプルトランザクションに作成されます。
- サンプルの転送
- サンプル領収書の確認
- サンプルの調整
- サンプルの提供
- サンプルの返却
サンプル注文トランザクションレコードは、サンプルリクエスト/BRC トランザクションのみに作成されます。
サンプルトランザクションまたはサンプル注文トランザクションオブジェクトのレコードが編集、削除、またはアーカイブされた場合、Sample_Transaction_To_Audit_vod Apex トリガーが元のトランザクションレコードのミラーコピーを生成し、そのレコードを適切な監査オブジェクトに挿入します。この監査レコードは、元のレコードを変更したユーザ名、編集または削除の日時も取得します。これにより、元のレコードおよびすべての変更に関する履歴データをサンプル監査に利用できるようにします。