21R1.2 の新機能
CRM 21R1.2 マイナーリリースには、いくつかの新しい機能の他、ユーザ表示および動作変更が含まれています。
当社のリリースノートは、エンハンスメントおよび新機能に関する簡単で高水準の説明を提供します。機能の名前を選択すると設定をご確認いただけます。またこのリリースノートでは 21R1.2 機能の有効化と対応可能性 の情報の概要もご覧いただけます。
機能
Engage Meeting
Engage Meeting 固有識別子 (2021 年 5 年 20 日より利用可能)
Remote_Meeting_vod オブジェクトに固有識別子フィールド VExternal_Id_vod が登場しました。すべてのユーザにデフォルトでこのフィールドに対する FLS 編集権限が必要です。Engage Meeting が予約される時、一意の ID が生成され、結果として生じる Remote_Meeting_vod レコードの VExternal_Id_vod フィールドにスタンプされます。今後このフィールドは Engage Meeting のスケジュール設定に必須となり、Engage Meeting の参加情報の拡張が可能になる予定です。
オンライン Engage Meeting の CLM コンテンツ向けの WebView2 の使用 (2021 年 6 月 3 日より利用可能)
CRM デスクトップ (Windows) アプリは Microsoft Edge WebView2 を使用するように設定することができます。これは Microsoft Edge (Chromium) を埋め込みウェブコンテンツのレンダリングエンジンとして使用し、Engage Meeting 中に CLM コンテンツを共有で表示します。これにより、Engage Meeting ホストは CRM デスクトップ (Windows) アプリから動画および音声 CLM コンテンツを共有できます。詳しくは、Microsoft の WebView2 ドキュメントを参照してください。
iPad の Engage Meeting でのバーチャル背景の使用
Engage およびバーチャルイベントホストはグラフィックをアップロードしてバーチャル背景として使用することができます。バーチャル背景は、ホストが背景として画像を表示できるようになり、会議エクスペリエンスが向上します。
Events Management
管理者はイベント日時を、イベントレコードを表示するユーザのタイムゾーンの代わりに、ローカル時間およびタイムゾーンで表示するように設定することができます。これにより、イベントが実施されるタイムゾーンとは異なるタイムゾーンにいる可能性があるチームメンバー、被験者および講演者との調整ややり取りで混乱を招く可能性が少なくなります。
詳細はこちらのビデオチュートリアルを参照してください。
イベント経費制限ルールを使用すると、管理者が経費制限に関するガイドラインや方針を設定することができます。このプロセスを自動化することにより、これらの制限に基づいてイベントオーガナイザーがイベントに見積り経費や実際の経費を追加できなくなるため、コンプライアンスが向上します。
イベントプランニングでコラボレーションを可能にするため、オンライン Lightning ユーザがイベント管理のためのメモを使用できるようになりました。Salesforce Classic では、ユーザはメモおよび添付関連リストからメモと外部ファイルを追加していました。Lightning Experience では、レガシー機能となったメモと添付機能が 2 つの機能に分割されました: 外部ファイルとメモの添付用と、レコードでのリッチテキストメモの作成用の Salesforce ファイルです。メモ機能は、特定のイベント関連オブジェクトの Visualforce ページでサポートされ、Lightning ユーザがイベントをプランニングおよび実行するときに関連メモを残せるようになりました。
詳細はこちらのビデオチュートリアルを参照してください。
MyInsights Studio
Veeva メッセージのクエリとデータ一覧の操作 (2021 年 6 月 3 日より利用可能)
ユーザは、Veeva メッセージデータ要素を使用して、Veeva CRM から既存の Veeva メッセージをクエリすることができます。既存のデータ要素からレコードのリストを操作するには、ユーザはリストの並び替え、リストのフィルタリング、およびサブリストのデータ要素を使用することができます。
Network
マルチカントリーの組織では、Veeva が提供したフィールドを使って、コンプライアンスの目的で Network から国およびヘルスケア ID を取り込むことができます。これにより管理者は、カスタムフィールドを作成する必要なく CRM にこの情報を入力できます。
新規ビデオ
今回のリリースでは以下のビデオが追加されました:
- サンプル要求/BRC の作成
- Approved Email の同意書取得の設定
- Approved Email マージトークンの使用
- アカウントリストおよびビューの使用
- Lightning Experience のメモの追加
ユーザ表示および動作変更
ほとんどの新機能はある程度の設定が必要となりますが、ユーザは以下の変更を直ちに表示することができます。
Approved Notes
- オンライン: 親コールから継承されたメディカルディスカッション自由テキストフィールドの場合、Approved Notes の重複違反は親コールにのみフラグ付けされます。重複違反は関連子コールにはフラグ付けされません。ディテールは重複 Approved Notes 違反のモニタリングを参照してください。
Engage Meeting
オンライン: ユーザが Windows 10 デバイスで CRM Engage アプリを開始すると、Microsoft WebView2 Evergreen Runtime が自動的にインストールされます (まだインストールされていない場合)。詳細は、Microsoft のドキュメントを参照してください。(2021 年 6 月 3 日より利用可能)
21R1.2 機能の有効化と対応可能性
Veeva CRM 21R1.2 のリリースで導入される新機能は、以下のプラットフォームに対応しています:
機能 | 設定必須 | iPad | iPhone | オンライン | Windows |
---|---|---|---|---|---|
いいえ | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | |
オンライン Engage Meeting の CLM コンテンツ向けの WebView2 の使用 | はい | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
いいえ | |||||
はい | ![]() | ||||
イベント経費制限ルール | はい | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
はい | ![]() | ![]() | |||
いいえ | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
新しいオブジェクト
Veeva CRM 21R1.2 で追加されたオブジェクトはありません。
新しいフィールド
以下は、Veeva CRM 21R1.2 で追加されたフィールドの全リストです。フィールドはオブジェクトによって構成されます。デフォルトでは、すべてのフィールドが管理者以外のユーザに表示されません。Veeva フィールドの全リストは Veeva データモデル情報を参照してください。
オブジェクト | フィールド名 | フィールドラベル | 説明 | タイプ |
---|---|---|---|---|
アカウント | National_Company_ID_vod | 国内企業 ID | 国内、業界に依存しない識別子。HCO に適用されます。(VAT、税 ID、スタンプ ID、SIRET など) | テキスト |
アカウント | National_Healthcare_ID_vod | 国内医療 ID | 国内、医療固有識別子。HCP および HCO に適用されます。(NPI、Adeli、RPPS など) | テキスト |
Multichannel_Content_vod | Check_Consent_vod | 同意のチェック | コンテンツをプライベートまたはパブリックコンテンツとしてラベリングします。 | 選択リスト |
Multichannel_Content_vod | Survey_vod | 調査 | マルチチャネルコンテンツが調査を参照している場合に調査検索を入力します。 | ルックアップ |
Suggestion_Feedback_vod | Activity_Execution_Type_vod | 活動実行タイプ | 推奨アクションにどのチャネルが関連付けられているかを取得します。 | 選択リスト |
Suggestion_vod | WeChat_Conversation_ID_vod | WeChat 会話 ID | この推奨アクションをトリガーする WeChat の会話。 | テキスト |
Survey_Target_vod | Content_vod | コンテンツ | Content_vod は、Survey_Target レコードが関連付けられるマルチチャネルコンテンツを表します。 | ルックアップ |
以下のフィールドは Veeva 21R1.2 で追加され、デフォルトで有効になります。
オブジェクト | フィールド名 | フィールドラベル | 説明 | タイプ |
---|---|---|---|---|
Remote_Meeting_vod | VExternal_Id_vod | Veeva External ID | Veeva CRM で使用する外部 ID | テキスト |