コールレポートの設定
初期設定には、コールレポートのすべてのデフォルト機能の設定が含まれます。高度な機能には追加の設定が必要です。
管理者向けのコールレポートの設定
管理者に以下の権限を付与します:
オブジェクト | OLS | レコードタイプ | フィールド | FLS |
---|---|---|---|---|
アカウント | 参照以上 | – | 該当なし | 該当なし |
Call2_vod
| CRUD
|
|
| 編集 |
Entity_Display_Name_vod | 参照 | |||
Call2_Detail_vod | CRUD | – |
| 編集 |
Call2_Discussion_vod
| CRUD
|
|
| 編集 |
Is_Parent_Call_vod | 読取り | |||
Call2_Expense_vod | CRUD | – |
| 編集 |
Call2_Key_Message_vod | CRUD | – |
| 編集 |
Detail_Group_vod | 参照 | |||
Key_Message_vod | CRUD | – | Product_vod | 編集 |
Detail_Group_vod | 参照 |
ユーザ向けのコールレポートの設定
エンドユーザに以下の権限を付与します:
オブジェクト | OLS | レコードタイプ | フィールド | FLS |
---|---|---|---|---|
アカウント | CRU | 非該当 |
| 参照 |
Address_vod | CRU | 担当者維持 |
| 参照 |
Call_Cycle_Entry_vod | CRUD | - |
| 参照 |
Call2_vod | CRUD |
|
| 編集 |
| 参照 | |||
Call2_Detail_vod | CRUD | – |
| 編集 |
Call2_Discussion_vod
| CRUD
|
|
| 編集 |
Is_Parent_Call_vod | 読取り | |||
Call2_Expense_vod | CRU | 該当なし |
| 編集 |
Call2_Key_Message_vod | CRU | 非該当 |
| 編集 |
Detail_Group_vod | 参照 | |||
Key_Message_vod | CRU | 非該当 |
| 参照 |
My_Setup_Products_vod | CRUD | – | Favorite_vod | 読取り |
TSF_vod | R | 該当なし | Address_vod | 参照 |
ユーザ | - | 該当なし | User_Identifier_vod | 参照 |
一般設定
- コールのバックデート期限 Veeva 設定の値をユーザがコールを過去にさかのぼって保存できなくなる日数に設定します。例えば、設定値が 30 の場合、ユーザは 30 日以上前の日付のコールを保存できません。
- 以下のフィールドを適切な Call2_vod ページレイアウトに追加します:
- Call_Channel_vod
- Call_Datetime_vod
- Call_Type_vod
- Territory_vod
- zvod_Business_Account_vod (コールのロケーションを有効化)
- zvod_Detailing_vod
- --rd セクションシグナルを Call2_vod ページレイアウトの zvod_Detailing_vod フィールドに追加します
- zvod_Expenses_vod
- zvod_Key_Messages_vod
- zvod_Product_Discussion_vod
- zvod_More_Actions_vod
- zvod_Samples_vod
- zvod_Save_vod
- zvod_Submit_vod
- Reaction_vod フィールドを適切な Call2_Key_Message_vod ページレイアウトに追加します。
- コールの添付ファイルセクションを適切な Call2_vod ページレイアウトに追加します:
- Call2_vod ページレイアウトに新規セクションを作成します。
- zvod_Attachments_vod フィールドをコールの添付ファイルセクションに追加します
モバイルデバイスでのコールレポートの添付ファイルの有効化については、ドキュメントと添付の設定を参照してください。
添付ファイルのその他の画像設定については、オフラインでのドキュメントおよび添付ファイルの管理を参照してください。
- 適切なテリトリーフィールド (TSF) ページレイアウトに Preferred_Account_vod フィールドを追加します。
適切な各 Call 2_vod レコードタイプの Call_Channel_vod フィールドで、以下の値が利用可能であることを確認します:
- Face_to_face_vod
- Video_vod
- Phone_vod
- Message_vod
- Email_vod
- Other_vod
Call_Channel_vod フィールドが Call2_vod ページレイアウトで参照専用とマークされていないことを確認します。Call_Channel_vod フィールドが参照専用の場合、ユーザがコールを保存すると同期エラーが生じる場合があります。
「コールレポートでのコールサンプリングの有効化」に関する詳細は、コールサンプリングの設定を参照してください。
コールレポートボタンの設定
複数のボタンからコールを作成できます。これらのボタンはアカウント、コンタクトおよびメディカルイベントオブジェクトで提供され、必要に応じてディテールレイアウトに表示してユーザに固有の機能を追加することが可能です。ボタンには以下のようなものがあります:
- コールを記録 – [コールを記録] ボタンは、現在有効なアカウント、コンタクトまたはメディカルイベントにコールを作成します。コールのデフォルトのレコードタイプは、ユーザのプロファイルおよびレコードタイプの設定によって異なります。
オフラインプラットフォームで [コールを記録] ボタンを表示するための条件は、オブジェクト権限と ALLOWED_CALL_RECORD_TYPES Veeva メッセージに基づきます。
- 会議要約 – [会議要約] ボタンをアカウント詳細ページレイアウトに追加すると、現在有効になっているアカウント向けに会議要約タイプのコールを作成できます。会議要約タイプのコールは、支払者と共に会議を記録するためにマネージドマーケットのユーザが使用するものであり、またエンドユーザが記録した医師からの問合せをフォローアップするために MSL が使用するものです。会議要約タイプのコールを使用すると、MSL は医師からの問合せから直接フォローアップ訪問を簡単に開始でき、その問合せから発生したすべての訪問のトラッキングを確認することができます。[会議要約] ボタンはオフラインでは使用できません。
- コールレポート – [コールレポート] ボタンは、現在有効なアカウントに CallReport_vod レコードタイプを持つコールを生成します。このボタンをアカウント詳細ページレイアウトに追加すると、ユーザがコールレポートタイプのコールのみを作成できます。
コールレコードタイプの定義
コールレポートは、さまざまな組織やユーザロールの異なるビジネスニーズを満たすために、複数のレコードタイプをサポートします。各コールレコードタイプを、各ユーザプロファイルの独自のページレイアウトに割り当てることができます。これにより、さまざまなタイプのユーザが固有のロールに関連するデータを取得することができます。Veeva CRM アプリケーションに含まれる各レコードタイプおよびページレイアウトを設定して、コール中に取得するデータ要素をさらに絞り込むことができます。また、新規コールレコードタイプを対応するページレイアウトと併せて作成することもできます。コールレコードタイプのデフォルトは、そのユーザのプロファイルのレコードタイプの割り当てに基づきます。
レコードタイプ | 説明 |
---|---|
CallReport_vod | プライマリケアまたは専門職担当の営業担当者が 1 人または複数の HCP に対するコールを記録するために使用される。特に、製品ディテーリングおよびディスカッション、キーメッセージのほか、提供サンプルおよびプロモーション品目を含む。 |
Event_vod | メディカルイベントに関連するコールを記録するために使用され、特に製品ディテーリング、ディスカッションおよびキーメッセージを含む |
MSL_Meeting_Brief_vod | HCP とメディカルサイエンスリエゾン間のやり取りを記録するために使用され、特に製品ディテーリング、ディスカッションおよびキーメッセージを含む |
Meeting_Brief_vod | 管理マーケット担当者が支払者との会議を記録するために使用され、特に製品ディテールおよびディスカッションが記録されます。 |
デフォルトコールレコードタイプの定義
コールのプライマリーアカウントのアカウントレコードタイプに基づいて、管理者はデフォルトのコールレコードタイプを適用することができます。このデフォルトにより、ユーザのプロファイルの割り当てによって決定されたコールレコードタイプを上書きします。デフォルトが指定されていない場合は、標準 Salesforce.com レコードタイプ割り当てが適用されます。
アカウントレコードタイプ別にデフォルトのコールタイプを定義するには、以下のフォーマットを使用して、DEFAULT_CALL_RECORD_TYPE Veeva メッセージを入力します。
<ACCOUNT_RECORD_TYPE1>,<DEFAULT_CALL_RECORD_TYPE>;;
レコードタイプのラベルには翻訳されていないものがあります。適切な翻訳を入力してください。
例: 以下の例ではタイプが Hospital_vod のアカウントに対するコールを記録する際に、デフォルトコールタイプの msl_call タイプのコールが作成されます
Hospital_vod,msl_call;;
ユーザは Veeva 設定で指定されたコールレコードタイプに対するアクセス権限を持つ必要があります。
CLM コールにレコードタイプを選択する
ユーザは、CLM で作成されたコールに適切なレコードタイプを選択することができます。
この機能を使用するには、SELECT_CLM_CALL_RECORD_TYPE_vod マルチチャネル設定を有効にします。ユーザが、1 つ以上のレコードタイプにコールを作成できる場合は、アカウントにコールを作成した際にポップアップが表示されます。
1 つのレコードタイプしかユーザが使用できない場合は、それが自動的に使用されます。ページからメディアを開始するとステーホルダーが表示されます。ここでは、メディア開始前にコールレコードタイプを編集できません。
カスタムフィールドタイプのサポート
カスタムフィールドを Call2_vod オブジェクトに追加して、特定のビジネスプロセスをより確実にサポートすることができます。ただし、コールレポートページではすべてのフィールドタイプはサポートされていません。以下のフィールドタイプは、すべての Veeva CRM プラットフォームでサポートされています。
- チェックボックス
- 通貨
- 日付
- 日付/時間
- メール
- ルックアップ
- 数字
- 割合 (%)
- 電話 (英数字の任意の組み合わせ--特定の形式なし)
- 選択リスト
- 選択リスト (複数選択可)
ブラウザ ユーザでは、複数選択可の選択リストはデフォルト値をサポートしません。
- テキスト
- テキスト領域
- ロングテキスト領域
- URL
ルックアップフィールドの追加
オブジェクトに対する汎用的なルックアップを、コールレポートに設定できます。コールレポートのルックアップを設定するには、コールオブジェクトまたはコールディスカッションオブジェクトのルックアップフィールドを別のオブジェクトに作成します。フィールドを作成したら、適切なページレイアウトにフィールドを追加します。ルックアップオブジェクトがアカウントまたはコンタクトの子である場合は、ルックアップデータ結果にコールの出席者であるアカウントおよびコンタクトに基づくフィルタリングが行われます。
ユーザ検索
ユーザ出席者を出席者検索からコールに追加できない CRM 実装で必要となるデータ取得およびレポート作成に対して、管理者はルックアップフィールドをユーザオブジェクトに追加できます。これによりユーザは、コールに参加したその他の CRM ユーザを示すことができます。別の CRM ユーザをルックアップフィールドからコールに追加する際、その他の CRM ユーザに子コールが作成されますが、その他の CRM ユーザは実際の出席者として処理されません。
ユーザ検索を追加するには、ユーザオブジェクトに対するルックアップフィールドを作成して、該当するコールページレイアウトに配置します。
ルックアップフィールドの使用はコールユーザ出席者機能 (--su section signal) に相当するものではありません。データ取得およびレポート作成のみを目的とするものです。
マーカーフィールドの追加
Veeva CRM は、マーカーフィールドを使用して、Call2_vod ページレイアウトに特殊コントロールを配置します。これらのマーカーフィールドは、関連オブジェクトのデータの入力または選択を許可する豊富なコントロールで置き換えられます。以下のマーカーフィールドを Call2_vod ページレイアウトに追加できます。
マーカーフィールドラベル | 備考および特記事項 |
---|---|
zvod_Account.Call_Reminder_vod__c | コールが作成されると、アカウントオブジェクトから Call_Reminder_vod フィールドの値を引き出します。 |
zvod_Account.Preferred_Name_vod__c | プロフェッショナルアカウントプロファイルから推奨名を表示します。 |
zvod_Account.Credentials_vod__c | プロフェッショナルアカウントプロファイルから認証情報を表示します。 |
zvod_Address_vod__c.Sample_Status_vod__c | アカウントプロファイルの選択された住所のサンプル状況を表示します。アイコンとしてレンダリングされます。 |
zvod_Address_vod__c.DEA_Status_vod__c | アカウントプロファイルの選択された住所の DEA 状況を表示します。アイコンとしてレンダリングされます。アイコンは、ページレイアウトに追加されると、住所選択リストに表示されます。 |
zvod_Call2_vod__c.Entity | アカウント、個人アカウント、コンタクトまたはメディカルイベントエンティティを、ページレイアウトの個別のフィールドの代わりに、リンクとして親コールヘッダーに表示します。 |
zvod_SaveNew_vod | コールを保存し新規コールを作成します。このコールは、ブラウザ プラットフォームのみでサポートされています。 |
アカウントプラン | このコールが関連するアカウントプランを表示してユーザが選択できるようにします。 |
アカウント | コールが基づくアカウントを表示します。 |
住所 | コールが発生した住所を表示します。有効な住所をリストする選択リストとしてレンダリングされます。このフィールドから新規の住所を作成するには、Address_vod オブジェクトの作成権限が必要です。 |
コール重複ステータス | コールの状況を示すシステムフィールドです。 |
コールタイプ | コールで選択された属性に基づくシステム生成値です。 |
ロック解除 | 変更できるようにステータスを送信済みから保存済みに戻す [ロック解除] ボタンを表示します。コールのロックを解除するには、このフィールドに対する FLS 編集権限が必要です。 |
出席者セクションのカスタマイズ
コールレポートの機能性とレイアウトの設定の他にも、管理者はセクションシグナルを使って出席者セクションの動作設定を行うこともできます。
出席者のセクションシグナル
以下のセクションシグナルを使用して、コールレポート上の出席者コントロールの動作設定を行うことができます。zvod_Attendees_vod フィールドを含むセクションヘッダーの最後に適切なシグナルを配置します。これらのシグナル自体はユーザインターフェースには表示されません。セクションヘッダーのテキストを翻訳する場合、必ずセクションシグナルも翻訳テキストに含めてください。
セクションシグナル | 説明 |
---|---|
--atf | TSF 内でターゲットとしてマークされているデフォルトの出席者のみが表示されます。 |
--ns | グループコールのサンプル受領者の選択を無効にします。これは、zvod_Samples_vod フィールドを含むセクションの --ns セクションシグナルと併用する必要があります。出席者セクションでの --ns セクションシグナルの使用は、固有活動のあるグループコールではサポートされていません。 |
--ao | グループコールに対して出席者の入力を任意とします。このセクションシグナルを配置しない場合は、出席者の入力はコールの保存または送信時に必須とされます。このセクションシグナルは施設に対するコールにのみ有効です。 |
--nnc | [新規のコンタクト] ボタンを無効にします新規コンタクトの作成セクションを参照してください。 |
--paa | 個人アカウントに対するコールの出席者セクションを表示します |
--su | 出席者を検索する際にユーザを含めます。ブラウザ プラットフォームでは、ユーザとアカウントが検索結果の同じリストに表示されます。検索結果には最大 50 個のアカウントおよび 50 名のユーザが表示され、結果が多い場合はスクロールバーが表示されます。iPad では、アカウントとユーザを切り替えて、別々にクエリすることができます。 エンドユーザに Call2_vod オブジェクトの User_vod フィールドに対する FLS 編集権限が付与されていることを確認します。 |
セクションシグナルの使用に関する詳細は、セクションシグナルを参照してください。
出席者固有フィールドの有効化
出席者固有フィールドの機能を使用してコールの各出席者に固有の情報を収集するように、出席者セクションを設定することができます。設定すると、選択された各出席者に対して新しいセクションが表示されます。
出席者固有フィールドを有効化するには:
コールレポートページレイアウトに新規セクションを作成します。
--asf セクションヘッダーを既存の出席者セクションに追加しないでください。--asf セクションシグナルがあるセクションは、タイプを問わず zvod フィールドを含めることはできません。
--asf セクションシグナルをセクションタイトルに追加します。
適切なフィールドを新規セクションに追加します。このセクションに追加されたフィールドは、コールで選択された各出席者に固有の新しいセクションに表示されます。
このセクションは、複数選択可の選択リストと「zvod」フィールドを除き、1 列または 2 列の列レイアウトとすべてのデータタイプのフィールドをサポートします。--asf セクションは、アカウントおよび TSF レコードのコールプルインフィールドをサポートします。
コールレポートのページレイアウトへの変更を保存します。
出席者ターゲットのフィルタリング
コールレポートの出席者セクションは、デフォルトで提案される出席者としてターゲットアカウントのみ表示するように設定することができます。この機能は、多数の医師が関連付けられる施設に対するコールで非常に便利です。
この機能を有効化するには、--atf (出席者ターゲットフィルタ) セクションシグナルを zvod_Attendees_vod フィールドを含むセクションに配置します。デフォルトで提案される出席者とは、ユーザテリトリーに対し TSF_vod オブジェクトの My_Target_vod フィールドが True に設定されている出席者です。ユーザはターゲットとして定義されていない他の出席者を検索し、コールに追加することもできます。
特記事項
- Call2_vod オブジェクトにロールアップサマリーフィールドを作成しないでください。ロールアップサマリーフィールドはオンラインのみで計算が行われるため、オフラインユーザに対して予測通りに機能しないことがあります。
- Call2_vod オブジェクトにカスタムトリガーを作成しないでください。カスタムトリガーはオンラインのみで計算が行われるため、Veeva のトリガーを干渉して、通常の作業が遅くなったり、行えなくなったりすることがあります。カスタムトリガーと Veeva トリガーの併用は未検証またはサポートされていません。