20R2 機能ガイド
機能ガイドは、販売活動担当者、企業管理者、システムインテグレーター、および問題なくエンドユーザが作業を進めるために必要な機能、および既存のお客様の設定と連携する機能についての決定を下すその他の担当者を対象としています。
情報には、各機能、例、スクリーンショット、および各機能を使いこなすためのターゲット情報も含まれます。該当する場合は、見出しリンクを選択して設定手順が含まれるトピックを表示します。
Approved Email
送信前の Approved Email のレビュー
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Approved Email は、{{requiresReview}} トークンを適切なコンテンツに追加して受領者に送信される前に追加レビューが必要であるとマークすることができます。これにより、メールの最終的な内容を受信者に送信する前に確認および承認できるようになり、コンプライアンスチェックのレベルが向上します。
さらに、この機能は Approved Email のその他の形式、例えば署名トランザクションの Approved Email 受領などで使用して、特定のビジネス条件が満たされるまでメールの送信を保留することができます。
例えば、Sarah Jones が追加承認が必要と指定されているコンテンツを含む Approved Email を作成するとします。彼女が Ackerman 医師にメールを送信すると、コンプライアンスユーザによるレビューを最初に受けることになります。レビューでは送信されたメールがレンダリングされコンテンツ全体を確認することが可能です。コンプライアンスユーザは、コンプライアンス上準拠しない表現があることに気づき、メールを却下し、却下の理由を記載します。Sarah Jones には、却下が通知され、コンプライアンスユーザによって提供された理由を確認することができます。彼女は却下の理由を修正した別のメールを Ackerman 医師宛てに作成し、メールを再送信します。コンプライアンスユーザはメールを承認し、Ackerman 医師に送信します。
別の例では、Sarah Jones が Ackerman 医師を訪問し、Cholecap の注文を受けたとします。彼女の組織では署名トランザクションの Approved Email 受領が有効になっているため、彼女は注文に対する Ackerman 医師の注文の受領書となる Approved Email も送信します。Sarah の会社は、ベンダーによる注文の処理が確認されるまで受領書を送信しないことを求めているため、受領書はすぐに Ackerman 医師に送信されません。注文が処理されると、外部プロセスによって受領書のステータスが更新され、Ackerman 医師に送信されます。
特記事項
- これらのメールを表示、承認、または却下するプロセスの作成は、お客様にて実施する作業になります
- この機能は、レンダリングされた Approved Email コンテンツのプレビュー機能と一緒に使用して、レンダリングされた Approved Email が被験者に表示される通りに表示し、承認プロセスを支援することができます
- メールが承認または却下されると、ステータスを再度編集することはできません
レビューにマークされた Approved Email を送信する
エンドユーザが {{requiresReview}} トークンを含む Approved Email の送信を選択すると、メールはすぐに受領者に送信されません。その代わりに、以下の処理が自動的に実行されます:
- 送信されたメールのステータスが保留中になり、メールが有効なレビューアによる承認を受ける必要があることを示します。
- 以下の Sent_Email_vod フィールドが以下の情報でスタンプされます:
- Email_Content_vod および Email_Content2_vod フィールド – メールの最終 HTML コンテンツでスタンプされます
- Subject_vod – 送信されたメールの件名でスタンプされます
User_Input_Text_vod – エンドユーザが以下の形式を使用して入力した自由テキストまたはリッチテキストでスタンプされます:
[{“トークン名前”: “ユーザ入力テキスト},{“トークン名”: “ユーザ入力テキスト”}]
例: [{"customText": "Example"},{"customRichText": "<b>Bold Example</b>"}]
- 送信済みメールのステータスは、承認保留に更新されます。
スタータスが承認保留の送信済みメールは、お客様定義のプロセスを介してユーザがレビューし、Status_vod フィールドを Approved_vod または Rejected_vod に更新することによって承認または却下することができます。
エンドユーザがメールをスケジュールしておらず、すぐにメールを送信する場合、メールは 14 日以内にレビューアによる承認を受ける必要があります。これを越えた場合、メールは承認されても送信されません。
メールが承認または却下されると、以下の情報が送信済みメールにスタンプされます:
- Review_Datetime_vod – メールが承認または却下された日時
- Reviewer_vod – メールを承認または却下した CRM ユーザを参照します
レビューアがメールを承認した場合、メールは次にインテグレーションによって処理されるときに受領者に送信されます。
レビューアがメールを却下した場合、Rejected_Reason_vod フィールドに却下の理由を入力することができます。却下されたメールは処理されず、受領者に送信されません。エンドユーザには、マルチチャネルアラートによりメールが却下されたことが通知されます。
エンドユーザはアカウントのタイムラインで承認されたメールを表示することができます。
Approved Email の却下の通知を表示する
メールの送信が却下されると、メールを送信した Approved Email エンドユーザに緊急レベルのマルチチャネルアラートにより却下が通知されます。これによって、エンドユーザはメールが送信されなかったことがわかり、メールが却下された理由を知ることで今後メールが却下されないようにすることができます。
このアラートは、エンドユーザに以下の情報を表示します:
- レコードの Reviewed_Datetime_vod フィールドに定義されているレビュー日時
- 使用された Approved Email テンプレート名
- レコードの Rejected_Reason_vod フィールドに定義されている却下理由
CLM
CLM 同期の再試行
- オンライン
Vault から CRM へ CLM コンテンツを同期中にエラーが生じた場合、エラーは記録され、影響を受けるプレゼンテーションはスキップされます。残りのプレゼンテーションは、同期で正常に処理されます。これによって各同期の効率性が改善され、エラーにより同期全体が失敗するのを防ぎます。エラーの修正後、管理者は、CLM 管理者コンソールの [失敗再試行] ボタンを使用して失敗したプレゼンテーションの同期を再試行することができます。
例えば、Alice Adams の Vault に、Cholecap についてと Restolar についての 2 つの CLM プレゼンテーションがあるとします。Restolar は CRM の製品として存在しますが、Cholecap は存在しません。Alice は両方のプレゼンテーションを CLM 管理者コンソール経由で CRM に同期します。Restolar のプレゼンテーションは正常に同期しますが、Cholecap は CRM の製品として存在しないため、Cholecap のプレゼンテーションは同期に失敗します。Alice は、同期通知メールの詳細に基づいてエラーを修正し、CLM 管理者コンソールの [失敗再試行] ボタンを選択し、失敗した Cholecap のプレゼンテーションの同期を再試行します。
この機能に設定は必要ありません。
同期失敗の再試行
管理者は、CLM 管理者コンソールの CLM サブスクリプション履歴で過去 7 日間のすべての同期に関する詳細な CLM 同期履歴を確認することができます。また、同期通知メールには、もっとも最近スケジュールされた同期の成功、失敗、再試行の保留に関する情報を含む CSV 添付ファイルが含まれます。
スライドの同期エラーは、そのスライドを使用しているすべてのプレゼンテーションが同期するのを防ぎます。エラーが修正されると、管理者は以下を行うことができます:
- CLM 管理者コンソールの [失敗再試行] ボタンを選択し、修正したプレゼンテーションのみを同期します。これにより、修正されたエラーが含まれるプレゼンテーション全体が再試行されます。
- CLM 管理者コンソールの [同期] ボタンを選択して差分同期を実行し、修正したプレゼンテーションを含むすべてのコンテンツを同期します。
- 次にスケジュールされている同期が、修正したプレゼンテーションを含むすべてのコンテンツを同期するまで待機します。
エラーが修正されるまで、スケジュールされた同期と差分同期は、これまでに失敗したプレゼンテーションを再試行しません。完全リフレッシュは、失敗を含むすべてのコンテンツを再試行します。詳細は Vault からのコンテンツの同期をご覧ください。
すべての項目が正常に同期している場合、失敗再試行ボタンは表示されません。
同意書取得
確認メールで同意書を取得する
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アカウントへの確認メールで同意書を取得すると、オプトイン保留中同意書レコードが作成されます。ただし、アカウントの現在の同意書ステータスは、最後に確認された同意書レコードに基づきます。アカウントの確認される同意書レコードは、有効期限が切れていないオプトインまたはオプトアウトレコードです。
以下の表には、オプトイン保留中同意書レコードが存在する場合の同意書および Approved Email の動作が表示されます:
デフォルト同意書タイプ | 確認済み同意書レコード | 同意書取得画面 | Approved Email 画面 |
---|---|---|---|
暗黙的 | オプトイン | オプトイン済みとして表示されます。 | ユーザはメールを送信することができます。 |
暗黙的 | オプトアウト | オプトイン保留中と表示されます。 | ユーザはメールを送信できません。Approved Email を作成すると、エラーが表示されます。受領者は確認メールによって最初に同意書を確認する必要があります。 |
暗黙的 | まだ存在しない | オプトイン済みとして表示されます。 | ユーザはメールを送信することができます。 |
明示的 | オプトイン | オプトイン済みとして表示されます。 | ユーザはメールを送信することができます。 |
明示的 | オプトアウト | オプトイン保留中と表示されます。 | ユーザはメールを送信できません。Approved Email を作成すると、エラーが表示されます。受領者は確認メールによって最初に同意書を確認する必要があります。 |
明示的 | まだ存在しない | オプトイン保留中と表示されます。 | ユーザはメールを送信できません。Approved Email を作成すると、エラーが表示されます。受領者は確認メールによって最初に同意書を確認する必要があります。 |
Engage
Engage エクスペリエンスを評価する
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Engage 参加者が、ミーティングエクスペリエンスを評価できるようになりました。会議参加者から会議後の情報を収集することは、リモートミーティングエクスペリエンスの品質と、それらのインタラクションの今後の改善点についてのインサイトを顧客が得るために実践されることの多い方法です。この情報をできる限りすぐに得ることは、回答率、正確性を向上させ、提供される詳しい情報の量が多くなります。
会議または Webinar の終了後すぐに、被験者は星の数に基づいて会議を評価することができます。デフォルトの星評価は0 個です。それぞれの星評価には、その評価の意味についての説明が表示されます。
星 | 表示される説明 |
---|---|
0 | (説明の表示なし) |
1 | 使用できなかった、会議ができなかった |
2 | 悪い、問題が多かった |
3 | 普通、何点か問題があった |
4 | 良い、1 つ問題があった |
5 | 素晴らしい会議だった |
評価およびフィードバックセクションはすべての Veeva サポート言語にローカライズされます。
例えば、Mary Benson 医師は Sarah Jones とともに Engage Meeting に参加しました。会議が終了するとすぐに、Benson 医師に星評価モーダルが表示されました。彼女は星 4 つの評価を選択し、会議についての 3 つの質問に答えました。Benson 医師は回答を送信してから、会議を離れました。
この機能を使用するには、被験者がアプリを 202.0 (20R2) 以降にアップグレードする必要があります。
Engage エクスペリエンスの評価を使用する
会議が終了すると、被験者に全体の星評価が表示されます。ウェブクライアントおよび Windows アプリの場合、星評価を選択すると [次へ] ボタンが表示されます。[次へ] を選択すると、フィードバックオプションが表示されます。iOS および Android HCP アプリの場合、星評価を選択すると、トレイが拡張されてフィードバックオプションが表示されます。
フィードバックセクションの文言は、選択された星評価によって異なります:
- 星 1~2 つ – 申し訳ございません。どのような問題がありましたか?
- 星 3~4 つ – 分かりました。どのような点を改善できると思いますか?
- 星 5 つ – ありがとうございます。どのような点が特に良かったですか?
星評価を選択すると、被験者は以下のオプションを選択して分析のための追加フィードバックを提供できるようになります:
- 参加
- 音声
- 動画
- コンテンツ
- 画面共有
- その他
星 5 つが選択された場合:
- コンテンツ
- 使いやすさ
- バーチャル会議
選択すると、被験者は [送信] ボタンを選択できるようになります。このボタンは、星評価を選択するまで表示されません。[送信] を選択すると、お礼のメッセージが表示されます。
星評価または追加フィードバックの送信は、被験者の義務ではありません。iOS および Android デバイスでは下にスワイプし、ウェブおよび Windows プラットフォーム/デバイスでは星評価画面で X ボタンを選択することによって、フィードバックをスキップすることができます。
Events Management
階層の被験者を選択する
Windows タブレットのイベント所有者ユーザが、イベントに被験者を追加するときにアカウント階層にドリルダウンすることができるようになりました。
イベント被験者を一括追加する
Windows タブレットの Events Management ユーザは、イベント被験者を一括追加し、情報を効率的に入力できます。