ロック済みサンプル管理レコードの上書き

  • ブラウザ

データセキュリティおよび規制要件への準拠を維持しつつ円滑な更新を行うため、インテグレーションユーザは、管理者による手動でのレコードロック解除や「すべて変更」権限を必要とせず、送信済みまたはロック済みのサンプル管理レコード上のフィールドを更新できます。この機能により、以下のオブジェクトのロック済みレコードに対して更新が可能になります:

  • Sample_Order_Transaction_vod
  • Sample_Transaction_vod

たとえば、ビジネスリプライカード (BRC) がフルフィルメントベンダーから HCP に配達された場合、サンプル注文トランザクションレコードの配送ステータスフィールドを更新する必要があります。インテグレーションユーザは、レコードのステータスを変更したり追加の権限を必要としたりすることなく、ロック済みレコードを上書きして出荷状況(Shipment Status)を更新できます。

この機能を使用できるのは?

  • ブラウザユーザ
  • 追加のライセンスは不要です
  • インテグレーションユーザ

ロック済みサンプル管理レコードの上書きの設定

この機能を設定するには:

  1. サンプル管理の設定が完了していることを確認します。

  2. インテグレーションユーザに、以下のいずれかのオブジェクト上の Override_Lock_vod フィールドに対する編集 FLS を付与します。

    • Sample_Order_Transaction_vod: 送信済みの BRC レコードのロックの上書きを可能にします
    • Sample_Transaction_vod: 送信済みサンプル提供レコードのロックの上書きを可能にします

ロック済みサンプル管理レコードの上書きの使用

ロック済みレコードを上書きするには、データ読み込みや連携処理時に、対象のレコードで Override_Lock_vod チェックボックスがオンになっていることを確認します。

ロックを上書きしてレコードを編集すると、そのレコードは現在のステータスのまま維持されます。たとえば、送信済みです。同一トランザクション内で行われた編集内容は、ロック済みレコードに直接書き込まれ、同時にその変更内容をキャプチャする監査レコードも作成されます。

データの読み込みまたは統合で複数行トランザクションレコードを更新する場合、変更はグループ内のレコード間では反映されません。レコード間で適用される変更については、グループ内の各レコードを更新してデータの一貫性を確保します。

関連トピック