自動公開済みのプレゼンテーションの更新
コンテンツ作成者が、Vault から CRM に既存の CLM ドキュメントの更新済みバージョンを自動公開する場合、プレゼンテーションに加えられた変更の種類に応じて、CLM インテグレーションが CRM 内の既存のキーメッセージレコードを更新するか、既存のレコードを期限切れにして新規レコードを生成するかを制御することができます。例えば、コンテンツ作成者は、誤字の修正後に既存のレコードを更新するか、プレゼンテーションにスライドを追加した後に新規レコードを作成するかを選択できます。これにより、キーメッセージを参照するカスタムプレゼンテーションが常に最新の状態に保たれるため、エンドユーザはカスタムプレゼンテーションの管理に要する時間と労力を節約できます。
自動公開済みのプレゼンテーション更新の設定
この機能を使用するには、CRM と Vault の両方を設定する必要があります。
CRM 内でこの機能を設定するには:
- CLM_Presentation_vod オブジェクトの Slide_Versioning_Method_vod フィールドに、CLM インテグレーションユーザに対する FLS 編集権限を付与します。
- CLM 管理者コンソールに進みます。
- Vault 接続管理セクションで、適切な Vault 接続のフィールドマッピングを更新し、Slide_Versioning_Method_vod フィールドが正しくマッピングされていることを確認します。
Vault 内でこの機能を設定するには:
- 管理者 > コンテンツ設定 > ドキュメントフィールドに移動します。
- 自動公開に使用するドキュメントタイプに、共有フィールド crm_slide_update_method__v を追加します。
自動公開された CLM キーメッセージの更新
CLM コンテンツが Vault から同期された後、キーメッセージは Slide_Versioning_Method_vod フィールドの値に応じて、更新または期限切れとなります。
値 | キーメッセージ動作 |
---|---|
Update_Existing_Slides_vod | Key_Message_vod レコードは更新されています。これらの Key_Message_vod レコードを参照するカスタムプレゼンテーションも更新されます。 |
Create_New_Slides_vod | Key_Message_vod レコードは失効しており、プレゼンテーション内のすべてのスライドに対して新しい Key_Message_vod レコードが作成されます。カスタムプレゼンテーションは引き続き期限切れの Key_Message_vod レコードを参照します。エンドユーザは、これらのカスタムプレゼンテーションを手動で更新する必要があります。 |
値なし | Key_Message_vod レコードは失効しており、プレゼンテーション内のすべてのスライドに対して新しい Key_Message_vod レコードが作成されます。カスタムプレゼンテーションは引き続き期限切れの Key_Message_vod レコードを参照します。エンドユーザは、これらのカスタムプレゼンテーションを手動で更新する必要があります。 |
Vault 内で自動公開されたプレゼンテーションを更新する際のベストプラクティス
Veeva では、コンテンツ作成者がドキュメントを新規バージョンに更新するたびに、手動で CRM Slide Update Method (crm_slide_update_method__v) フィールドに値を入力することを推奨しています。これにより、ドキュメントの新規固定状態バージョンが自動公開される際に、正しい更新方法が使用されるようになります。
Vault 管理者は、自動公開に使用されるドキュメントタイプおよびドキュメントライフサイクル状態に対して、エントリ条件およびイベントアクションを作成できます。
ドキュメントライフサイクル状態のエントリ条件を作成するには:
- 管理者 > コンテンツ設定 > ドキュメントライフサイクルに進みます。
- 自動公開のドキュメントタイプで使用するライフサイクルを選択します。
- 状態を選択します。
- 固定状態を選択します。
- エントリ基準を選択します。
- 編集を選択します。
- ルールの作成を選択します。
- Veeva CRM (CLM) 向け公開およびCRM スライドバージョン管理方法フィールドに条件を追加します。
- 保存を選択します。
顧客が CLM コンテンツを CRM に同期するために使用するライフサイクル状態ごとに、エントリ条件を作成する必要があります。
ライフサイクルアクション [ドラフトの作成] 用のイベントアクションを作成するには:
- 管理者 > コンテンツ設定 > ドキュメントライフサイクルに進みます。
- 自動公開のドキュメントタイプで使用するライフサイクルを選択します。
- イベントアクションを選択します。
- 下書きの作成を選択します。
- 編集を選択します。
- イベントアクションの作成を選択します。
- Veeva CRM (CLM) 向け公開およびCRM スライドバージョン管理方法フィールドにフィールドの更新アクションを追加します。
- 保存を選択します。
特記事項
- この機能は、複数製品のプレゼンテーションをサポートしています。詳細は複数製品 CLM プレゼンテーションのサポートを参照してください。
- この機能は、元々は単一スライドのプレゼンテーションとして公開され、後にマルチスライドのプレゼンテーションとして再公開されたもの、またはその逆の場合にサポートされます。詳細はCLM に Vault の自動発行を使用を参照してください。