Approved Email の従来の同意書のレコード
Approved Email の従来の同意書を使うと、エンドユーザは、アカウントにメールが送信される前に特定のレベルの同意書を取得する必要がある現地規則に準拠することができます。
各アカウントは、送信されるメールの内容を制御します。Veeva CRM の柔軟性の高い同意書モデルは、さまざまなオプトタイプをサポートし、メールの受信を一切許可しないとアカウントに指定するといった、アカウントの選択の希望がメールの送信時に確実に尊重されるようにします。
Approved Email が生成したすべてのメールには、配信停止リンクが含まれるため、受領者は今後配信されるメールをオプトアウトすることができます。
既にコンテンツに対する好みが判明している場合は、外部システムから Multichannel_Consent_vod に読み込むことができます。
Approved Email で従来の同意書を使用するには、APPROVED_EMAIL_CONSENT_MODE_vod の Approved Email 設定を「0」に設定する必要があります。
Approved Email の従来の同意書には 3 つのメインレコードが含まれます:
- 同意書タイプ
- 同意書レコード
- 同意検証
同意書タイプ
Approved Email には 3 種類の同意書があります:
- 要オプトイン – メールの送信にはオプトインレコードが必要です
- オプトイン不要 – メール送信に先立ちオプトインレコードは必要ありません。
- メール送信不可 – アカウントにメールを送信することはできず、オプトインも記録できません (このオプションは既存のアカウントに設定されている場合にのみ使用できます)
すべてのアカウントは固有の同意タイプを持つことができるため、単一組織は異なる同意タイプを異なるアカウントに適用することができます。
アカウントの同意書タイプを定義する
同意書タイプは、個別のアカウントの同意書タイプにさまざまなレベルのコントロールを付与する 2 つのレベルで定義することができます:
Approved Email 要オプトイン Approved Email 設定 – このチェックボックス設定により、管理者はすべてのアカウントにデフォルトの同意書タイプ値を設定することができます。
- このチェックボックスが選択されると、同意書タイプは「要オプトイン」になります
- このチェックボックスが選択されていないと、同意書タイプは「オプトイン不要」になります
この値は、アカウントオブジェクトの Approved_Email_Opt_Type_vod 選択リストを使用して個別のアカウントで上書きすることができます。
- アカウントオブジェクトの Approved_Email_Opt_Type_vod フィールド – この選択リストが NULL の場合、アカウントは MULTICHANNEL_EXPLICIT_OPT_IN Approved Email 設定から同意書タイプを継承します。以下の値の 1 つで入力されている場合、この選択リストは設定を上書きするため、アカウントの同意書タイプをきめ細かく制御することができます:
- Explicit_Opt_in_vod – 同意書タイプを「要オプトイン」に設定します
- Implicit_Opt_In_vod – 同意書タイプを「オプトイン不要」に設定します
- Never_vod – 同意書タイプを「メール送信不可」に設定します
例えば、MULTICHANNEL_EXPLICIT_OPT_IN_vod Approved Email 設定が選択されているとします。Clinton Ackerman 医師のアカウントが「Approved_Email_Opt_Type_vod=NULL」であるため、継承した同意書タイプは「要オプトイン」となります。Bob Adams 医師のアカウントが「Approved_Email_Opt_Type=Implicit_Opt_In_vod」であるため、この選択リストは設定を上書きし、Bob Adams 医師の同意書タイプは「オプトイン不要」となります。
同意書レコード
同意書レコードは、Approved_Email_vod レコードタイプ Multichannel_Consent_vod レコードとして保存され、アカウントによる特定のオプト選択を表します。同意書レコードは、適切な同意書があるかどうかを確認するためバリデーション段階で使用されます。同意書レコードには以下の情報が含まれます:
- Account_vod – この同意書レコードに関連付けられたアカウントを参照します
- Capture_Datetime_vod – 取得日時
- Channel_Value_vod – Approved_Email_vod タイプレコードで、このフィールドは関連付けられたメールアドレスを参照します
- Opt_Type_vod – 取得した選択の希望を表し、以下の値の 1 つとすることができます:
Opt_In_vod – すべての製品に関するメールは、このアカウントとメールアドレスのペアに送信することができます。作成されたオプトインレコードの期限は失効せず、同じアカウントとメールアドレスを参照するすべてのオプトアウト Multichannel_Consent_vod の期限を速やかに失効します。
アカウントが複数のメールアドレスを持っている場合は、それぞれのアドレスにメール送信する前に、メールアドレスごとに 1 つのオプトインレコードが必要です。
- Opt_Out_vod – オプトアウトタイプ同意書レコードが特定の製品も参照しています。このアカウント、メールアドレス、製品の 3 つにメールを送信することはできません。
- Product_vod –「Opt_Type_vod=Opt_Out_vod」の場合にのみ入力されます。オプトアウト同意書レコードに関連付けられた製品を参照します。
- Detail_Group_vod –「Opt_Type_vod=Opt_Out_vod」の場合および製品とディテールグループを使用している場合にのみ入力されます。
- Optout_Event_Type_vod – この選択リストは、「Opt_Type_vod=Out_Out_vod」の場合にのみ入力され、同意書レコードが作成されるオプトアウトイベントを示します:
- Unsubscribed_vod – 受領者がメール内の配信停止リンクを選択しました。
- Consent_Capture_vod – 受領者は同意書取得経由でメールをオプトアウトしました。
データロードの同意書レコード
Multichannel_Consent_vod オブジェクトは、データローダまたはその他のインテグレーションを使用して入力できます。各 Multichannel_Consent_vod レコードには以下の値が必要です:
- RecordType – Approved_Email_vod である必要があります
- Account_vod
- Capture_Datetime_vod
- Channel_Value_vod – Approved_Email_vod タイプレコードで、このフィールドは関連付けられたメールアドレスを参照します
- Opt_Type_vod – Opt_In_vod、Opt_Out_vodのどちらか
- Optout_Event_Type_vod – Opt_Type_vod が Opt_Out_vod の場合のみ必要
同意書レコードの例
例えば、Clinton Ackerman 医師が drclint@gmail.com に送信されたメールの受信をオプトインするとします。レコードタイプが Approved_Email_vod の Multichannel_Consent_vod レコードが以下のフィールドで作成されます:
- Account_vod – Ackerman 医師のアカウントを参照します
- Capture_Datetime_vod – Ackerman 医師がメールの受信に同意した日時
- Channel_Value_vod – drclint@gmail.com
- Opt_Type_vod – Opt_In_vod
- Optout_Event_Type_vod – Ackerman医師はメールにオプトアウトしなかったため、この選択リストは空白となります。
すべての製品に関するメールが Ackerman 医師のメールアドレス (drclint@gmail.com) に送信できるようになります。
別の例として、Clinton Ackerman 医師が、自分のメールアドレス (drclint@gmail.com) に送信された Cholecap に関連付けられたメールで配信停止リンクを選択するとします。レコードタイプが Approved_Email_vod の Multichannel_Consent_vod レコードが以下のフィールドで作成されます:
- Account_vod – Ackerman 医師のアカウントを参照します
- Capture_Datetime_vod – Ackerman 医師が配信停止要求を送信した日時
- Channel_Value_vod – drclint@gmail.com
- Opt_Type_vod – Opt_Out_vod
- Optout_Event_Type_vod – Unsubscribed_vod
- Product_vod – Cholecap
バリデーションによって、エンドユーザが Ackerman 医師からオプトイン同意書を取得するまで、drclint@gmail.com を使用して Clinton Ackerman 医師にすべての Cholecap に関するメールが送信されないようにします。他の製品に関するメールは drclint@gmail.com に送信することができます。
同意検証
エンドユーザが Approved Email を送信しようとすると必ず同意書が検証されます。検証では、受領者の同意書タイプと、アカウントに関連付けられた同意書レコードの両方が確認されます。検証は以下の手順で行われます:
アカウントの同意タイプを確認します。これは、アカウントの Approved_Email_Opt_Type_vod 選択リストで決定されます。選択リストが NULL の場合、同意タイプは MULTICHANNEL_EXPLICIT_OPT_IN_vod Approved Email 設定によって定義されます。
- 同意書タイプが「要オプトイン」– 検証では、アカウントとメールアドレスの両方に関連付けられた有効なオプトイン Multichannel_Consent_vod レコードを確認します。
- オプトインレコードがない場合、エンドユーザはメールの送信ができず、オプトイン同意書を取得するよう求められます。
- 有効なオプトインレコードがある場合、検証は手順 2 に進みます。
- 同意書タイプが「オプトイン不要」– 検証は手順 2 に進みます。
- 同意書タイプが「メール送信不可」– エンドユーザはメールを送信することができません。
アカウント、メールアドレス、製品に関連付けられた有効なオプトアウト Multichannel_Consent_vod レコードを確認します。
- 有効なオプトアウトレコードがある場合、エンドユーザはメールの送信ができず、オプトイン同意書を取得するよう求められます。
これらの 2 つの手順が完了し、エラーが生じなかった場合、エンドユーザはメールを送信することができます。