未証明レコードの作成

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CRM データセットをクリーンにしておくために、Network データ管理者が新規レコードの作成と既存のレコードの編集をレビューします。通常 24 時間以内に CRM システムに確認結果が返されます。ただし、コールレポートを記録する場合、あるいは他のアクションを取るために直ちに情報を必要とし、管理者からのバリデーションを待つことができない場合があります。

この問題に対応するため、Veeva CRM と Veeva Network をインテグレーションして未証明レコードの作成をサポートしています。レコードは、Network と CRM で同時に作成され、「レビュー中」とラベルが付きます。ユーザは、アカウントまたは住所に対して直ちに措置を講じることができます。データ管理者は、後でレコードを確認することができ、調整済みデータは Veeva CRM に通知されます。

例えば、Sarah Jones がメディカルイベントで Ackerman 医師に会い、Cholecap と Labrinone のディテーリングを行うとします。Sarah が、直ちにコールを記録するために新規アカウントを作成・送信すると、データ管理者はレコードのレビューとデータの照合を行うことができます。

未証明レコードの設定

この機能を有効にするには: 

  1. CRM のデータ変更申請モード Veeva 設定を 2 に変更します

    プロファイル固有の Veeva カスタム設定が有効になっている場合、管理者とエンドユーザの両方でデータ変更申請モードの値を「2」に設定する必要があります。

  2. ユーザに、Account、Address_vod および Child_Account_vod オブジェクトの Customer_Master_Status_vod フィールドに対する FLS 編集権限を付与します。

    CRM 管理アカウントを使用しない限り、Account、Address_vod、およびChild_Account_vodオブジェクトに OLS を作成する必要ありません。

  3. Network の仮アカウントの作成設定が有効になっていることを確認します
  4. ユーザにすべてのマッピングオブジェクトに対する参照アクセス権限を付与します。
  5. インテグレーションユーザにすべてのマッピングオブジェクトに対する CRUD アクセス権限を付与します。
  6. 以下のオブジェクトに対してエンドユーザに CRU アクセス権限を、インテグレーションユーザに CRUD アクセス権限を付与します:

    • Data_Change_Request_vod
    • Data_Change_Request_Line_vod

未証明レコード作成は入力規則を尊重します。未証明レコードの作成時に入力規則違反があった場合、エラーが発生します。

未証明レコードのデータ変更申請は、データ管理者プロセス用に Network でキュー処理されます。詳しくは、Network のマニュアルを参照してください。

仮の子アカウントの作成

ユーザは、親アカウントウィザードまたはレコードタイプウィザードで、未証明の子アカウントを作成できます。施設にコールを実施するユーザには、未証明の子アカウントが作成され、コール被験者セクションに表示されている必要があります。

未証明の子アカウントは以下から作成することもできます:

  • メンバー関連リスト
  • メンバー参加先関連リスト
  • データローダ
  • インテグレーション

この機能を有効にするには: 

  1. インテグレーションユーザに、以下のオブジェクトの Customer_Master_Status_vod フィールドに対する FLS 編集権限を付与します。

    • アカウント
    • Address_vod
    • Child_Account_vod

    このフィールドをページレイアウトに配置する必要はありません。選択リスト値には以下が含まれます:

    • Valid_vod
    • Under_Review_vod
    • Rejected_vod
  2. Child_Account_vod オブジェクトに有効な VMOC 入力があるか確認します。

この機能はデフォルトで有効化されており、オンラインおよび iPad のプラットフォームでご利用いただけます。

未証明レコードの処理

ユーザが未証明アカウントまたは住所を作成すると、データ変更申請レコードが直ちに作成され Network に送信されます。

データ変更申請が Network に送信されると、Network は以下を実行します:

  • ユーザが作成したレコードと既存のレコードを自動マッチさせます – この場合、マスターレコードが割り当てられてユーザに通知されるため、すぐに使用することができます。
  • 疑わしいマッチとしてフラグを設定します – この場合、ユーザが送信したデータは「未証明」レコードとして Network に作成されユーザに通知されるため、すぐに使用することができます。データ管理者が、ユーザが送信したレコードを確認し、新規データとして拒否または承認するか、あるいは既存レコードにマージします。
  • 新規レコードが作成されます – 自動マッチまたは疑わしいマッチが検知されなかった場合には、ユーザが送信したデータが「未チェック」レコードとして Network に作成されユーザに通知されるため、すぐに使用することができます。データ管理者が、ユーザが送信したレコードを確認し、新規データとして拒否または承認するか、あるいは既存レコードにマージします。

処理後の調整

  • 自動マッチでは新規データが作成されないので、処理後の調整は必要ありません。
  • 疑われるマッチおよび全く新しいレコードの場合、データ管理者は、新規データを承認、拒否、あるいはマージすることができます。
  • データ管理者が新規データを承認した場合、Network のレコード状態が「有効」に変わり、CRM の Customer_Master_Status_vod フィールドに通知されます。
  • データ管理者が、ユーザが送信したレコードを既存レコードにマージした場合、CRM も次回のサブスクリプションが実行する際にマージを行います。
  • データ管理者が、ユーザが送信したレコードを拒否した場合、CRM の動作はオブジェクトにより異なります:
  • アカウントレコードの場合、拒否されたアカウントのテリトリーはすべて削除され、お客様マスターのステータスが「拒否」に設定され、所有者はインテグレーションユーザに変わります。
  • 住所レコードの場合、無効フラグが選択され、お客様マスターのステータスが「拒否」に設定され、所有者がインテグレーションユーザに変わります。
  • 子アカウントレコードの場合、ユーザが送信したレコードは削除されます。

レコードタイプごとに未証明のアカウントを作成する

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ユーザは、アカウントレコードタイプごとにデータ変更申請未証明レコードを作成できるようになります。異なるアカウントレコードタイプは、Veeva CRM に異なる権限または制限を持つ可能性があるため、他のアカウントにデータ変更申請承認プロセスに進むよう求めつつ、未証明として作成できるアカウントレコードタイプを柔軟に指定することができるようにします。

例えば、Sarah Jones が、最近看護師と放射線技師を新たに採用した Clinton Ackerman 医師を訪問するとします。Sarah の組織には、看護師と技師両方のレコードタイプがあります。技師のレコードタイプは未証明と設定されます。Sarah は、新採用の技師用に CRM でアカウントを作成し、すぐにその技師のメールオプトインの署名を取得することができます。ただし、看護師の新しいアカウントはデータ変更申請承認プロセスを経る必要があります。

この機能を有効にするには:

  1. エンドユーザとインテグレーションユーザに、Data_Change_Request_vod オブジェクトの Network_Create_Unverified_vod フィールドに対する FLS 編集権限を付与します。
  2. 以下の形式を使用して、NETWORK_UNVERIFIED_ACCOUNT_TYPES_vod Network 設定に、国が未証明と設定できるアカウントレコードタイプの開発者名で入力します:

    <アカウントレコードタイプ 1>:<国のリスト>;;<アカウントレコードタイプ 2>:<国のリスト>

すべての国で未証明と設定できるレコードタイプに「すべて (ALL)」を使用します。

例えば、以下は、プロフェッショナル、カスタム看護師、技師のレコードタイプが未証明と設定できる国を定義します:

Professional_vod:US;;Nurse:FR,DE,IT;;Technican:ALL

レコードタイプと国のリストが 255 文字を超えた場合、適切な情報を含むVeeva メッセージを設定し入力します。

この設定に含まれないアカウントレコードタイプは、アカウントが Network および CRM で作成される前にデータ変更申請で処理されます。