SAP Concur 概要

Veeva CRM は経費レポートプロセスの合理化に役立つように SAP Concur 管理システムと統合 (インテグレーション) され、ユーザはコールおよびメディカルイベント関連経費と Veeva コールレポートまたはメディカルイベント上の参加者情報を取得できるようにし、また経費情報が SAP Concur 経費レポートに自動的にポストされます。

インテグレーションの主な目的は、2 つのシステムへの参加者情報の二重入力をなくすことです。さらに、参加者の自動ポスティングがデータの正確さを高めます。

このインテグレーションにより、経費が SAP Concur 内の最新の未送信レポートにポストされます。標準の Veeva-SAP Concur インテグレーション機能は、経費項目を SAP Concur 内の最新の未送信レポートにポストします。これはデフォルトの動作で設定を変えることはできません。

Veeva は SAP Concur 経費レポートリソースを使用します: GET が特定のユーザの未送信経費レポートの全リストを取得します。このリクエストは、それぞれが ReportDate フィールドを有する経費レポートのリストを戻します。Veeva インテグレーションは、ReportDate フィールドに基づきリストを並べ替え、最新の ReportDate のものを選択します。経費はこのレポートにポストされます。

SAP Concur は、日時フィールドのコンポーネントを ReportDate にスタンプしません。その結果、例えば誰かが同じ ReportDate の経費レポートを複数有している場合、以下のように表示されます:

2013-07-01T00:00:00

2013-07-01T00:00:00

2013-07-01T00:00:00

時間コンポーネントがないため、インテグレーションによるリストの並び替えに意味はありません。これでは、この機能をテストするユーザにとって、機能が適切に動作していないように見える場合があります。

SAP Concur インテグレーションを有効にするには、以下の情報が必要です:

  • SAP Concur 経費管理システムのお客様
  • SAP Concur ウェブサービス管理者 (WSAdmin) ユーザ ID およびパスワードと経費ユーザ権限

SAP Concur 同期アーキテクチャ

コールレポートは Salesforce に保存されますが、SAP Concur 同期中に実行されるほぼすべての作業は Veeva サーバ上で行われます。同期情報は、コールレポートに戻されて格納される SAP Concur 経費 ID および SUCCESS/FAILURE 情報以外は Veeva サーバのみに格納されます。

ハイレベル SAP Concur 同期処理フロー:

  1. スケジュールされているジョブは SFDC 上で実行され、Veeva サーバに同期を開始するよう HTTP にリクエストさせます。
  2. Veeva サーバはリクエストを受けて、同期処理を開始します。
  3. Veeva サーバは、SOAP API を使用して同期が必要なコールレポートを Salesforce から取得します。
  4. Veeva サーバは、SAP Concur API を使用して SAP Concur サーバと通信して、経費レポートをポストします。
  5. SAP Concur API インタラクションの結果が、Veeva サーバに格納されます。

2022 年認証の変更点

1 月、SAP Concur は、2022 年 6 月 30 日、ホストされた顧客コネクタにアクセスするための従来の認証方法を新規認証方法に変更するために廃止すると発表しました。これをサポートするために、Veeva は CRM インテグレーション認証方法を更新しています。

経費に Veeva CRM コネクタを使用している顧客は、移行プロセスに対してアクションの実行が必須です。詳しくは、「SAP Concur インテグレーションの設定」の説明をご覧ください。

2022 年 6 月 30 日から、SAP Concur は、Veeva CRM を含むパートナーソフトウェアとのインテグレーションにおける認証方法を変更します。SAP Concur に CRM 環境を接続しているお客様は、インテグレーションエラーを回避するため、6 月 30 日までに SAP Concur のアプリセンターから再接続および認証を行っていただく必要があります。

設定とマッピングは移行プロセス中は変更されず保持されます。顧客は再接続し、新しい認証を使用して経費取引の送信を確認する必要があります。

マッピング用の経費の種類と決済方法を設定する時、新しい認証ではデフォルトのグローバル Concur グループ設定が使用されます。(オプション)管理者は、Concur のグローバル設定に、または適切な Concur 設定を手動で編集することにより、経費タイプと決済タイプを追加できます。