テリトリ管理 2.0
Veeva CRM は、Salesforce のテリトリ管理 2.0 (TM2.0) をサポートします。この変更には、Veeva CRM のすべてのお客様のアクションが必要です。
TM2.0 は、旧テリトリ管理 Salesforce モジュール (TM1.0) の後継です。
Veeva のすべてのお客様は、2021 年 6 月までに TM2.0 へ移行していただく必要があります。
Veeva では、移行前に Salesforce 移行 FAQ をレビューすることを推奨しています。
TM2.0 への移行は 3 段階で行われ、各段階で管理者によるアクションと Veeva サポートとの調整が必要になります。
- 評価
- 改善
- 移行
Veeva がプロビジョニングした新規組織では TM2.0 が自動的に有効化されています。
インパクトアセスメントレポート
Veeva は、TM2.0 への移行によって影響を受けた設定、レポート、カスタムコードを特定するため、各組織にインパクトアセスメントレポートを提供します。
Veeva のすべてのお客様はすでにこの評価を受領されているはずです。まだ受領されていない場合、または受領を確認できない場合は、営業担当者までお問い合わせください。
改善
インパクトアセスメントで特定された設定およびコードは、管理者が適切に修正およびテストする必要があります。
Veeva CRM の以下の領域は実施されたインパクトアセスメントには含まれていないため、管理者は TM1.0 から 2.0 の機能差異に対応するためしっかりと評価を行う必要があります。
- マネージドアプリケーション
- Veeva CRM 外アプリケーションとのインテグレーション
- テリトリを参照している CLM コンテンツとカスタム MyInsights ビジュアル表示
標準テリトリインサイトと WeChat 担当者ダッシュボード MyInsights ビジュアル表示は、TM1.0 と TM2.0 をサポートしています。これらから派生するビジュアル表示またはカスタムビジュアル表示を使用中の場合、これらのファイルの最新バージョンを開発者ポータルからダウンロードしてください。
改善のテスト
改善プロセスを開始するには、管理者は開発者 Sandbox を作成して、Veeva サポートに連絡して Sandbox の TM2.0 を有効化します。この新規 Sandbox では、管理者はTM2.0 への移行に必要なカスタムコード、インテグレーション、Salesforce レコード (レポートや共有ルールなど)、サードパーティアプリに変更を加えてテストすることができます。Veeva レコード (モバイルデバイス同期、ATL、郵便番号とテリトリ、およびテリトリに関連するその他すべてのレコード) は、アプリケーションの旧バージョンを使用する開発者 Sandbox では機能しません。
移行
TM2.0 を有効化するには、Veeva サポートに連絡して移行日をスケジュールしてください。
移行日は最低 3 営業日前にスケジュールする必要があります。
移行の複雑さや規模によって異なりますが、移行中には約 48 時間のダウンタイムが発生することが予想されます。お客様は本ウィンドウですべての移行手順を完了し、すべての手順が完了してからエンドユーザへのシステムアクセスを復元する必要があります。
移行ウィンドウ中は、エンドユーザはをCRM からロックアウトしてください。エンドユーザは、Territory2 モデルが有効化されるまで同期できません。このメンテナンスウィンドウ中にオフラインで作成したすべてのデータは、アクセスが回復すると正常に同期されます。
TM2.0 への移行後、以下の Veeva CRM および Salesforce プラットフォーム機能に違いが生じます。
Veeva CRM 機能の違い
- すべてのモバイルユーザは Veeva CRM 19R3 以降を使用している必要があります。それ以前のバージョンでは同期を有効化できません。19R3 以前の Veeva CRM バージョンのユーザを決定するには、それぞれの展開デバイスに以下のユーザフィールドに関するレポートを作成します。
- Last_iPad_Connect_Version_vod
- Last_iPhone_Connect_Version_vod
- Last_WinModern_Connect_Version_vod
- 以下の Veeva モバイルクライアントは、テリトリ管理 2.0 を使用している企業では推奨されません。
- BlackBerry
- タブレット
- Windows 8
- 16299 以前の Windows 10 ビルド (Fall Creators Update、バージョン 1709)
Salesforce 機能の違い
- アカウントページレイアウトのテリトリフィールドは削除されます。管理者は、以下の 1 つ以上の方法を使って、アカウントのテリトリを表示することができます。
- ユーザテリトリの表示カスタムリンク (オンラインのみ)
- Territory Link on Account Veeva 設定 (iPad および Windows)
新しい割り当てられたテリトリと割り当てられたテリトリのユーザ関連リスト (オンラインのみ) を、適切な個人アカウントページレイアウトに配置します
例えば、Veeva では、iPad、Online、Windows タブレットプラットフォームにテリトリー情報を表示するため、ユーザテリトリーの表示カスタムリンク (オンラインのみ) を追加し、Account Veeva 設定にテリトリーリンク (iPad および Windows) を設定することが推奨されます。
- アカウントテリトリ共有ルールは推奨されません
- TM1.0 オブジェクトを参照するカスタムレポートとレポートタイプはサポートされていません。詳細は、ギャップ分析ドキュメントをお読みください。