イベントフローの定義

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イベントフローの定義

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イベントフローの定義

イベントフローはイベントのステータスの進行度合い表します。例えば、サンプルイベントフローは次のようになります:

要求済み
承認保留
承認済み
実行済み
終了

イベントフローは線形である必要はありません。例えば、承認後にイベントが再スケジュールされた場合には、承認保留ステータスに戻るように定義することができます。

イベントフローは、ページレイアウトエンジンとイベントタイプの双方を設定することによって機能します。イベントフローの各ステータスに対して、イベントレコードを扱う人物にどのデータを表示したり、編集させたりするかを制御するページレイアウトをそれぞれ設定することができます。

イベントアクション

イベントアクションを使用して、イベントのステータスを変更します。ステータスを変更すると、次のステータスに応じたページレイアウトが表示されます。イベントアクションレコードには、ボタン名、開始ステータスおよび最終ステータスが含まれます。イベントアクションボタンがクリックされると (例: 承認申請)、イベントアクションがイベントの移動先ステータスを決定します。高度な使用例として、イベントアクションは国オーバーライドと優先順位付けもサポートします。

ページレイアウトエンジンでは、イベントに表示させるボタンの定義ができるため、イベントアクションは、異なる使用例ごとにより細かいイベントフローが可能となります。例えば、担当者が使用できる承認申請ボタンを設定して、イベントのステータスを「要求済み」から「承認保留」に変更し、マネージャ用のボタンのステータスを「承認保留」から「コンプライアンスレビュー待ち」に変更することができます。

イベントアクションの定義

イベントアクションはイベント設定セットで作成されます。これらは、特定のイベントタイプ、国および時間フレームの組み合わせに適用されます。イベント設定セットについて、詳しくはイベントタイプの設定をご覧ください。

イベントアクションオブジェクトに含まれるフィールドは次の通りです:

フィールド	手順
イベント設定	必須関連付けられたイベント設定セットへの参照関係
ボタン名	アクションを開始するボタンの名前大文字・小文字の区別
開始ステータス	イベントアクションが有効な開始イベントステータス空白のままにすると、イベントステータスにかかわらずこのイベントアクションが適用されます空白の場合、これらのイベントアクションは、開始ステータスが指定されている同じボタンのイベントアクションの下に順位付けされます。
終了ステータス	必須イベントアクションに指定されたボタンをクリックした結果起こるステータス注: これは、ステータスを変更するのにボタンが不要である場合、元ステータスと同じにできます。
コメントの許可	このチェックボックスが選択済みの場合に、イベントアクションを開始すると、ユーザはコメントを入力することができます。
国オーバーライド	イベント設定国レコードに対する参照関係このフィールドを使用して、単一国にのみ適用される特定のページレイアウトを設定します空白の場合、イベントレイアウトレコードは、設定セットに関連付けられるすべての国に適用されます。

カスタムメッセージプロンプト

Events Management が、構成されたボタンがトリガーされた際に、カスタム確認メッセージの表示をサポートするようになりました。これにより、管理者には、特定のアクションが実行された際にエンドユーザに対して重要な情報を表示できる機能が与えられます。カスタム確認メッセージは翻訳可能です。

例えば、Sarah Jones が承認申請を送信するとします。[2 回目の承認申請を送信する] ボタンを選択したら、「これを承認申請してもよろしいですか？」というメッセージが表示されます。

設定

この機能を使用するには、ユーザに EM_Event_Action_vod オブジェクトの Confirmation_Message_vod フィールドに対する FLS 権限を付与し、ページレイアウトに追加します。

カスタムメッセージは、EM_Event_Action_vod オブジェクトの Confirmation_Message_vod フィールドで参照されます。管理者は、イベントアクションの各ボタンに適切なメッセージを割り当てることができます。ページレイアウトオーガナイザーは、確認メッセージと翻訳を入力するために使用することができます。メッセージが割り当てられていない場合、「よろしいですか？」というデフォルトのメッセージが自動的に表示されます。このデフォルトテキストは、GENERAL_CONFIRMATION Veeva メッセージで制御されています。

このメッセージは、対応するイベントアクションを選択すると表示されます.

イベントアクション順位

イベントアクションは、イベントレイアウトに似た順位アルゴリズムに従います (参照: イベントフローの定義)。より適用範囲が一般的された設定は下位に順位付けされ、限定された設定は上位に順位付けされます。国オーバーライド付きのイベントアクションは、国オーバーライドのないイベントアクションよりも常に上位に順位付けされます。

順位付けする前に、イベントとイベントアクション間で以下のパラメーターを一致させておく必要があります:

イベントタイプ
国
時間枠が設定されたイベントの開始時間
ボタン名

これらのパラメータを一致させた後、順位は以下のようになります。これはイベントプロパティとイベントアクションレコード間で比較したものです:

ランク	一致条件
1	国オーバーライド、イベントアクションの開始ステータス
2	国オーバーライド (イベントアクションの開始ステータスが空白)
3	イベントアクションの開始ステータス
4	イベントアクションの開始ステータスが空白
5	イベントアクションがない場合、または適用可能なイベントアクションが複数ある場合は、ボタンは機能しません。

イベントの送信ボタンに対するイベントアクションデータの例:

この設定セットは米国とカナダのみを含むと仮定してください。

ボタン名	開始ステータス	終了ステータス	国オーバーライド	ID	備考:
送信	ステージング	完了	米国	EA1	ステータスがステージングである米国のイベントの [送信] をクリックした場合のみ。
送信	承認済み	ステージング	米国	EA2	ステータスが承認済みである米国のイベントの [送信] をクリックした場合のみ。
送信	ステージング	実行済み		EA3	ステータスがステージングである設定セットの非米国のイベントの [送信] をクリックした場合に使用。
送信	承認保留	ステージング		EA4	ステータスが承認保留である設定セットの非米国のイベントの [送信] をクリックした場合に使用。
送信		送信済み		EA5	ステータスがステージングまたは承認保留に等しくないカナダのイベントの [送信] をクリックした場合に使用またはステータスがステージングまたは承認済みに等しくない米国のイベントの [送信] をクリックした場合に使用

注:

同じ開始ステータスと終了ステータスでイベントアクションを定義することができます。この場合、イベントは保存されてイベント履歴レコードも作成され、実行されるアクションを記録します。
EM_Event_vod オブジェクトの Status_vod フィールドにカスタムステータスを定義して、複雑なイベントフローを作成することができます。
ステータスが変更されると、この新しいステータスでレコードが保存されます。トリガーまたはバリデーション規則からのエラーは、ユーザに返されます。

特殊動作

標準ボタンには特殊動作をするものがいくつかあります:

ボタン	特殊動作
Submit_for_Approval_vod	常にユーザ表から承認者を選択するようにユーザに促します。 Approver_vod のロール付きのイベントチームに選択された承認者を追加します。選択された承認者の名前を保存するイベント履歴レコードを作成します。
Cancel_vod	見込み経費および決定済み経費が、関連付けられた予算からリリースされます。実際の経費は予算に対する経費のまま残ります。イベントに関連付けられた未完了のタスクは、「キャンセル済みイベント」フラグにチェックが入ります。このイベントが一連の親イベントである場合、予定されているすべての子イベントもキャンセルされます。イベントのキャンセル時にユーザに警告が送信されます。注 – ステータスを Canceled_vod に変更するイベントアクション付きのその他のボタンも同じように動作します。
Close_vod	イベントおよびすべての子レコード (子イベントを除く) はトリガーによりロックされます。イベントステータスは Closed_vod に変更され、Lock_vod フィールドが「True」に設定されます。 UI または API 経由でイベントを編集することはできません。ステータスを Closed_vod に変更するイベントアクション付きのその他のボタンも同じように動作します。
Reschedule_vod	開始時間および終了時間のセレクタ付きのポップアップが開きます。そのイベントタイプと国のイベント設定セットが定義した時間フレームの範囲外のイベントは、再スケジュールできません。ユーザが開始時間を異なるイベント設定セットの時間範囲に変更する場合、ページレイアウトが変わる可能性があります。イベントが、同じ開始日の子イベントと関連付けられている場合、開始日は親と一致するように更新されます。子イベントが親イベントの新規開始日よりも前で、今日よりも後の場合、開始時刻は更新されません子イベントの終了日は、開始日から終了日までの日数の差を維持するように更新されます。子イベントのステータスは、親イベントと一致するように更新されません。新たな開始時間が、選択されている予算の終了日より後の場合には、ユーザに警告が表示されます。
Unlock_vod	ロック解除ボタンがイベントレイアウトエンジンにより読み込まれたイベントレコードの Visible_Buttons_vod フィールドに定義され、現在のイベントステータスが Closed_vod で、ユーザが Lock_vod フィールドに対する編集権限を持ち、ロック解除ボタンをクリックした後にステータスがどのように変化するか定義されたイベントアクションがある場合に、ロック解除ボタンが表示されます。このボタンを選択すると、Lock_vod フィールドのチェックが外れ、イベントアクションで定義されるステータスが変更されます。

カスタムアクション

カスタムイベントステータスとアクションボタンを定義するには:

EM_Event_vod オブジェクトの Status_vod フィールドのカスタムステータスを定義します。カスタムステータスに接尾辞「_vod」を使用しないでください。
希望する名前とラベルでカスタムボタンを定義します。OnClick JavaScript を実行する詳細ページボタンとしてボタンを定義する必要があります。
ボタンを選択すると JavaScript は実行されません。
Event_Layout_vod オブジェクトの Visible_Buttons_vod フィールドを使用して希望するページレイアウトにこのボタンを追加します。
このボタン名にイベントアクション行を作成し、このボタンをクリックすると何が起こるかを定義します。
オプション – EM_Event_History_vod オブジェクトの Action_Type_vod 選択リストに、このボタン名の新規選択リスト値と翻訳を追加してください。この手順を飛ばすと、ボタン名はイベント履歴ログで表示されますが、翻訳はされません。