アカウントパートナーとプライスブックのリンク
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プライスブックは、ユーザにグループ化価格設定ルールの意味を詳しく説明し、ERP システムの既存のルールを補完します。プライスブックはアカウントに関連付けられ、アカウントごとに製品ポートフォリオを定義することができ、さらに各ポートフォリオに対応する取引条件も定義することができます。
例:
- 購入グループ
- 薬局に属する購入グループに基づいた価格設定ルールが適用されます。
- 例えば、動物医療の製品に 1 つのプライスブックがあり、消費者向け製品にまた別のプライスブックがあるというように、製品のタイプごとにプライスブックがあります。
- SKU ごとに複数のプライスブックがあります。優先度フィールドは、他のプライスブックよりも優先するプライスブックを定義するために使用されます。
- ライセンス - 特定の製品は、その製品の適切な販売ライセンスを持つ薬局のみに販売することができます。
例えば、プライスブックゴールドは、Account_Partner_vod オブジェクトを使用してアカウントに関連付けられます。薬局 (アカウント) は Cholecap に対して発注します。システムは、Cholecap がプライスブックに属しているかどうかを確認します。プライスブックゴールドに属している場合には、そのプライスブックのルールが注文に適用されます。1 つ以上のプライスブックに適用され、ルールが競合している場合には、他のプライスブックよりも優先度が高いプライスブックゴールドが使用されます。
注文管理プライスブックの設定
前提条件
管理者に対してこの機能を有効にするには:
- Account_Partner_vod オブジェクトに CRUD 権限を付与します。
- Account_Partner_vod オブジェクトの Price_Book_vod レコードタイプにアクセス権限を付与します。
- 以下のフィールドに対して FLS 編集権限を付与します:
- Pricing_Rule_vod オブジェクトの Price_Book_vod フィールド
- Account_Partner_vod オブジェクトの Order_Type_vod フィールド (オプション)
Order_Type_vod フィールドは選択リストです。標準注文タイプの Direct_vod と Transfer_vod は、Account_Partner_vod オブジェクトの Order_Type_vod フィールドに対する値として事前定義されます。管理者はその他の注文タイプを追加定義することができます。
- Account_Partner_vod オブジェクトの Priority_vod フィールド
ビジネスプロセスに、同じ製品に対して価格設定ルールが競合する複数のプライスブックを必要とするお客様は、常に Priority_vod フィールドを使用することが推奨されます。
- 先の手順のフィールドを適切なページレイアウトに配置します。
ユーザに対してこの機能を有効にするには:
- Account_Partner_vod オブジェクトに参照権限を付与します。
- Account_Partner_vod オブジェクトの Price_Book_vod レコードタイプにアクセス権限を付与します。
- 以下のフィールドに対して FLS 編集権限を付与します:
- Pricing_Rule_vod オブジェクトの Price_Book_vod フィールド
Account_Partner_vod オブジェクトの Priority_vod フィールド
Account_Partner_vod オブジェクトの Order_Type_vod フィールド (オプション)
プライスブックを定義するには:
- Pricing_Rule_vod オブジェクトの Price_Book_vod フィールドに FLS 編集権限を付与します:
- サポートされる Pricing_Rule_vod オブジェクトタイプのページレイアウトに Price_Book_vod フィールドを表示します。
- Account_Partner_vod オブジェクトで以下を行います:
Price_Book_vod フィールドはテキストフィールドです。値にはプライスブックの名前が入力され、これは Account_Partner_vod オブジェクトの対応するテキストフィールドに一致する必要があります。これで関連付けが行われます。
- 必要なユーザグループの Price_Book_vod レコードタイプにアクセス権限を付与します。
- 関連するページレイアウトに Price_Book_vod レコードタイプの定義と割り当てを行います。
- Order_Type_vod フィールドに FLS 権限を付与し、希望するページレイアウトに表示します (任意)。
- Priority_vod フィールドに FLS 編集権限を付与し、それを適切なページレイアウトに配置します。この手順は任意です。
注: ユーザは、以下の価格設定ルールでプライスブックを定義することができます:
- リスト価格
- 割引
- ブランド割引
- 製品グループ割引
- 無料品
- 割合無料品
- 支払い条件
- 配送ルール
プライスブックを使用する
Pricing_Rule オブジェクトの Price_Book_vod は、価格設定ルールを特定のプライスブックに関連付けるために使用されます。ルール一式がプライスブックとして定義されたら、管理者ユーザは、アカウントパートナーオブジェクトを使用して、そのプライスブックをアカウントに関連付けることができます。アカウントパートナーレコードは、アカウントとプライスブックの関係です。
アカウントパートナーオブジェクトのレコードタイプは、特にプライスブックのために作られたものです。さらに、アカウントパートナーオブジェクトの新規フィールドである Priority_vod (番号値、小さい数ほど優先度が高い) は、注文の価格設定ルールが競合する場合に、他のプライスブックに対するそのプライスブックの優先度を定義するために使用されます。
Account_Partner_vod オブジェクトの Order_Type_vod フィールドは、プライスブックを特定の注文タイプ (直接注文または転送注文) に関連付けるためにオプションで使用することができます。このフィールドが空白の場合、プライスブックはすべての注文タイプに使用できます。
プライスブックの使用上の注意点
- プライスブックでは大文字と小文字が区別されます。
- エンドユーザはプライスブックを選択できません。プライスブックのルールは、標準/ベースレベルの価格設定ルールに似た注文に自動的に適用されます。
- Priority_vod が空白の場合、競合するプライスブックの中で最適な価格設定ルールロジックが適用されます。
- プライスブックのルールは、アカウントおよびアカウントグループレベルで定義されたルールを補足します
- プライスブックを契約およびキャンペーンに関連付けて、契約またはキャンペーンが注文ヘッダーに選択された場合にそれらを適用させることができます
- 複数のプライスブックを同時に 1 つの注文に適用することができます
- 同じ製品に 2 つ以上のルールがあり、お客様にプライスブックが割り当てられている場合、その価格が高い場合でも、プライスブックの価格が適用されます。
- 同じ製品に対してルールが競合していない (比較タイプが異なる) プライスブックが 2 つ以上ある場合、割引は合計されます
- 同じ製品に対してルールが競合している (比較タイプが同じ) プライスブックが 2 つ以上ある場合、システムはアカウントパートナーレコードの優先度フィールドの値を使用して、どのプライスブックの優先度が高いかを定義し、優先度が高いプライスブックのルールを適用します
- 同じ製品に対してルールが競合しているプライスブックが 2 つ以上あり、優先度がない場合 (構成ミスと判断される)、システムはもっとも良い割引を適用します。例:
- 無料品 – 最も高い無料品/無料品の割合が適用されます
- 割引 – 最も高い割引または最も低い卸値、最も高いブランド割引、最も高い製品グループ割引が適用されます
- リスト価格 – 最も低いリスト価格が適用されます
プライスブックの使用の例外
- 配送ルール – 配送ルールが競合している場合にはエラーが発生し、PRICE_BOOK_DELIVERY_ERROR Veeva メッセージに基づいてエラーメッセージが表示されます
- 支払い条件 – 競合する支払い条件値がドロップダウンメニューに表示され、選択することができます
- 制限ルール – 最も低い制限が適用されます。同じ最小単位の複数のルールが結び付いている場合、最大値が最も低い、最も厳格な制限ルールが適用されます。
- キット - キット品目にはそれぞれ少なくとも 2 つのルールがあります: 価格設定ルールとデフォルト数量制限ルール。価格設定ルール付きのプライスブックがキットに複数ある場合、どのプライスブックを適用するかを指定するには、優先度を使用する必要がありますプライスブックには、キットにリスト価格とデフォルト制限ルールの両方を定義しておく必要があります。リスト価格とデフォルト数量を別々のプライスブックに定義するのは誤った構成です。
- 同じ条件でルールが競合する場合 (例: 同じ割引)、最初のレコードが適用されます。
