制限ルール
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制限ルールは、注文の数量と価値を制限し、デフォルトの数量値を定義します。
お客様は、ブランドごと、SKU ごと、あるいはキットごとに最小数量と最大数量を設定することができます。これらの値により、お客様は薬局に最低数量以上の注文を義務化したり、あるいは一つのブランドを注文しすぎるのを防ぐことができます (例えば、担当者が誤って 100 個ではなく 1000 個注文してしまったり、薬局が一つのブランドを在庫に大量に貯めこむことを望まない場合など)。さらなる制限を注文の価値や注文一部 (製品、ブランド、製品グループ) に課すことができます。
制限ルールは、Limit_Rule_vod レコードタイプの価格設定ルール経由で定義されます。
制限レベルは、価格設定ルールの製品フィードの入力によって決定されます:
- 注文タイプの製品 – この製品にルールが適用されます
- キット品目タイプの製品 – このキット品目にルールが適用されます
- ディテールタイプの製品 – このブランドに属する全注文製品の合計数量または価値にルールが適用されます
- プロダクトグループタイプの製品 – この製品グループに属する全注文製品の合計数量または価値にルールが適用されます
- 製品フィールドが空白 - 合計注文の合計数量または価値にルールが適用されます
Limit_Bound_vod__c フィールドが制限ルールにフラグされた場合、このルールはハードリミットとして機能し、制限違反が起きた場合に注文が保存されないようにします。バインド解除されているルールは、警告のトリガーのみを行います。警告メッセージは、Suggestion_Text_vod__c フィールドに文章を入力することによって定義できます。
警告は、Order_vod オブジェクトの Warning_vod フィールドと、Order_Line_vod オブジェクトの Brand_Warning_vod、Group_Warning_vod、Line_Warning_vod フィールドに保存されます。これによって、再計算を実行しなくても、制限を超えた全注文の分析ができます。
デフォルト値
注文数量のデフォルト値を定義するには:
- Pricing_Rule_vod オブジェクトの Comparison_Type_vod フィールドを製品数量に設定します
- Quantity_Min_vod と Quantity_Max_vod のフィールド両方にデフォルト値を設定します。
バインド解除されているデフォルト値は、ただ注文品目に表示され、ユーザはルールを無視することができます。バインドされたデフォルト値が表示されると、ユーザがオーバーライドすることはできません。
以下のスクリーンショットの例は、Restolar キット品目 8 oz 製品 5 個のデフォルト数量を示しています。
配送オーダー制限ルール
製品数量や配送オーダーの値を制限する必要がある物流コスト管理または他のビジネスプロセスに関してお客様を支援するために、制限ルール機能では、配送オーダー専用のルールを作成することができます。これらは、特定のアカウント、アカウントグループ、注文キャンペーン、契約に関連付けることができます。
この機能を有効にするには:
- Pricing_Rule_vod オブジェクトの Delivery_Order_vod フィールドに読み取り/書き込み権限を付与します。
- 制限ページレイアウトにこのフィールドを追加します。
比較タイプ数量、リスト値、正味価格に関する配送オーダー制限ルールを作成することができます。配送オーダーの上限と下限を定義することができます。配送オーダーの数量または値が一致しない場合には、ユーザに警告が表示されます。配送オーダー制限ルールは、ユーザが配送オーダーを作成できないように、制限強化としてフラグ付けすることができます。
比較タイプの使用時には、各配送オーダーの対応する合計が、制限ルールを確実に満たすように追跡されます。次のような例が含まれます:
- 比較タイプが数量で、制限ルールの最小数量が 10 である場合、全配送オーダーの合計は、10 以上となる必要があります。
- 比較タイプが正味価格で、制限ルールの最小数量が $100 の場合、配送注文の税抜き金額は $100 以上である必要があります。
- 比較タイプがリスト値で、制限ルールの最小数量が $150 である場合、全製品の希望価格は、$150 以上となる必要があります。
制限を満たさない場合、または超過している場合、ユーザは警告を受け取ります。これは、数量と値の制限ルール両方に適用されます。配送警告は、注文オブジェクトの Delivery_Order_Warning_vod フィールドに保存されます。注文の分割時にエラーが発生した場合、マスター注文と対応する配送オーダー両方の Delivery_Order_Warning_vod フィールドに警告が保存されます。
マスター注文が編集されると、配送制限ルールがマスター注文上で実行されないため、配送警告は配送オーダーにロールダウンしません。配送オーダーが編集されると、更新された警告を含みますが、それらはマスター注文にロールアップしません。
場合によっては、デフォルトの最小値と最大値が同じとなります。例えば、最小値と最大値の数量が 10 である場合。これは、「配送オーダーの数量 = 10」とならない限り、配送オーダーを作成することができないことを意味します。
配送オーダーとしてフラグ付けされた制限ルールは、配送オーダーにのみ適用され、他の注文タイプには適用されません。
この機能が有効化され、配送価格設定ルールが作成されると、価格設定ルールオブジェクトの制限ルールレコードタイプにアクセス権限を持つすべてのプロファイルがこの機能を使用できます。
クロス製品制限ルール
クリス製品制限ルールは、ある製品が別の製品、製品グループ、またはブランドの制限ルールのトリガーとなるルールのことです。これには、注文に追加されていない特定製品の最小数量の適用が含まれます。例えば、注文に Cholecap 10mg を 20 個以上含む必要があるとします。注文にこの製品と数量が含まれていない場合、クロス製品制限ルールが動作します。
この機能を有効にするには:
- 適切なユーザプロファイルが、制限ルールのレコードタイプにアクセスできることを確認します。
- 適切なユーザプロファイルに、Pricing_Rule_vod オブジェクトの以下のフィールドに対する読み取り/書き込み編集権限を付与します:
- Product_Comparison_Type_vod – クロス製品制限が数量または値ベースかどうか定義します。比較タイプ「正味価格」はサポートされていません。
- Product_Minimum_vod – 製品の最小数量を決定します。値を 0 にすることができます。
- Product_Maximum_vod – 製品の最大数量を決定します。
- クロス製品制限ルールの作成に責任を持つユーザのページレイアウトにこれらのフィールドを追加します。
- 価格設定ルールオブジェクトの Product_Comparison_Type_vod フィールドの選択リスト値にアクセスするために、ユーザにレコードタイプ (制限ルール) へのアクセス権限があることを確認します。
上の画像のクロス製品制限ルールのセクションの左側に、製品と制限ルールのトリガーとなる数量または値範囲を定義するフィールドが表示されます。注文レベルルールの Comparison_Product_vod フィールドは空欄となります。同じセクションの右側の情報では、制限が適用される製品と、制限の内容を定義します。
同時期に、最小数量と最大数量をオーバーラップさせてクロス製品制限ルールを作成することは許可されていません。同時期に、比較タイプが異なるクロス製品制限ルールを持つことができるほか、比較タイプが同じで最小数量と最大数量の範囲が異なる複数のクロス製品制限ルールを持つこともできます。