Salesforce.com Shield に関する Veeva CRM のサポート

2015 年秋に、Salesforce.com からインテグレーションサービス一式がリリースされました。このサービスでは、Force.com プラットフォームで維持/実行される、慎重に扱うべきデータや処理の表示およびコントロールが強化されています。これらのサービスをまとめて Salesforce.com Shield と呼びます。主要サービスは 3 つあります:

この 3 つのサービスのうち、プラットフォーム暗号化は、Veeva CRM アプリケーションにリスクをもたらす可能性があります。プラットフォーム暗号化では、Salesforce.com データベースに保存時に、フィールドレベルでデータを暗号化します。特定のフィールドにこれが有効化されている場合、SOQL WHERE 句でそのフィールドを使用することができません。大部分の Veeva CRM アプリケーションにおいて全面的に SOQL Where 句を使用しているため、これらの領域に使用するフィールドあるいは使用する可能性があるフィールドが暗号化されていると、エラーが発生します。

これは Force.com プラットフォームの制限であって、Veeva アプリケーションに特定のものではなく、また Veeva が対処できるものでもありません。これは、SOQL クエリが Veeva アプリケーションで動作しないだけでなく、Salesforce.com レポート、サードパーティの AppExchange アプリケーション、カスタム Apex、サードパーティのインテリジェンスなどでも動作しないということを意味します。

プラットフォーム暗号化には、理解しておくべき制限がその他にいくつかあります。標準の Salesforce フィールドおよびカスタムフィールド暗号化制限の有無は、Salesforce で確認できます。

特定のフィールドセットにこの機能を有効化できるかどうかを調査することにした場合、各環境ごとに固有の影響分析を行い、Veeva や、その環境で有効な他のプラットフォーム/インテグレーションツールへの影響を把握する必要があります。Salesforce.com がドキュメンテーションに推奨しているように、暗号化するフィールドを決定する際には、極めて限定的かつ控えめであることが重要です。