契約バッチ処理

バッチ処理計算 - 発効日

注文管理と在庫監視の両方で、発効日の概念を使用します。契約ヘッダーの開始日と終了日フィールドにより、どの契約が適用されるかが決まります。この仕組みにより、契約の日付を将来にしたり過去にしたりできます。また、いつでもシステムに読み込めるので契約を簡単に作成できるようになります (オフラインの場合は特に便利です)。注文/在庫自体が、注文日/在庫監視日に基づき適用可能な契約を決定する要素となります。

バッチ処理の影響 - 発注は、達成率総計が計算された時点で有効期間内に該当するすべての契約に適用されます。以下の例では、同一の製品 X が契約 A と契約 B にターゲットがある場合、X に対する発注が契約 A と契約 B の両方のターゲットに対して計上されることになります。CRM は、発効日中に Batch_vod フラグが有効化されたすべての有効契約の注文総数を合計します。

VEEVA_OM_CONTRACT_BATCH を使用してバッチジョブのスケジュールを組みます。バッチロジックはカスタマイズすることができます。バッチジョブでは必ずすべての品目を再計算し、増分合計ではなくターゲット達成フィールドの新たな合計を作成します。

以下のパラメータに従ってデータが処理されます。

  • 契約:
  • 契約タイプは Sales_vod
  • 契約ステータスは「有効化」
  • 契約で、Batch_vod__c チェックボックスが有効になっている。
  • 契約パートナー
  • パートナーレコードが有効化されている
  • 注文:
  • 注文ステータス = 送信済み
  • 注文はマスター注文 (分割で作成した配送指示ではありません)

バッチジョブが処理されると、最終バッチの日時が Contract_vod オブジェクトの Last_Batch_Datetime_vod__c フィールドに記録されます。

注文品目を合計し、契約品目に結果を記録する際のバッチの条件は以下の通りです。

  • 注文に関連するアカウントに、注文日時点で有効な契約パートナーレコードがある

有効な定義

  • 契約パートナーステータスは「有効化」
  • 注文日は、契約パートナー開始日と終了日の間である。

有効な契約パートナーレコードのある期間に注文の日付をさかのぼらせ、一括して合計できるということです。

有効な契約パートナーに関連する契約も有効である

有効な定義

  • 契約ステータスは Activated_vod
  • 注文日は、契約開始日と終了日の間である
  • 契約 Batch_vod 値が有効化されている
  • 契約のタイプが Sales_vod である

上記条件を満たす場合、有効な契約の契約品目と同じ製品を有する注文品目が達成総計に合計されます。契約品目に製品がない場合、その注文のすべての注文品目総数が合計され、達成総計が計算されます。バッチ計算達成では、通貨を考慮せず、数値のみが使用されます。注文通貨と契約通貨が異なる場合、達成計算は正確性を欠くことになります。

契約終了日を延長する必要がある場合は、有効契約パートナーレコードの日付が自動的に延長されます。ただし、契約パートナーレコードの変更をオフラインプラットフォームに同期するには、データベースのリフレッシュが必要です。

バッチ処理 - キット

キットヘッダーは、キット品目タイプの子製品がある注文タイプの製品として定義されます。契約品目をキットヘッダーと関連付けることができます。キット品目タイプの製品を契約品目に関連付けることはできません。キットヘッダーと契約品目が関連付けられている場合、ユーザが定義できるのは OM_Quantity_Achieved_vod 値のみです。

キットヘッダーを参照関係する契約品目のこの値がバッチ処理で合計されますが、メーカー希望価格や税引き金額などのその他値は合計されません。

ターゲットを割り当てられるのは、確定キットのみです。

残りのフィールドは数式フィールドであり、バッチジョブで計算されることはありません。ターゲットを超えた場合、値がマイナスになることもあり得ます。